So Be It

見た映画やドラマでFilmarksにない作品の感想と覚書。時にネタバレを含んでいますのでご注意ください。

The Rat. (2017)

ギャングが隠れ家で円卓を囲んでバカ話をしながらポーカーゲームを楽しんでいる。しかしメンバーの中に裏切り者(🐀)がいると判明する。

 

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たった6分間のショートフィルムなのですが緊迫感と見せ方のかっこよさが凝縮されていた作品でした。

裏切り者の存在を知り駆けつけるメンバーの1人が車で向かってくるというショット以外は場面はほぼポーカーゲームをしている一室のみ。

皆が疑心暗鬼になって「いやオレじゃない。お前か?オレじゃない」と銃をつきつけあい、いつ何が起こってもおかしくない緊迫感。

 

ドミニク・シャーウッド出演作品攻略の一環でみましたが、いやこれまでみた作品の中では1番カッコよかったです。最初は他愛無いバカ話をしながら気さくで無害な感じで。で、裏切り者と思われていると思っている男が「オレじゃ無い」と言い続けても信じてもらえずに殺されるかと思った瞬間、銃声が鳴り響くわけなんですが、その直後撃たれた裏切り者にカメラを向ける前にドム氏にフォーカスがいくわけですがそのショットのカッコよさが!

カリスマというか、ただかっこいい。

画面に華がでるのがわかっていて監督もそこにドム氏を配置したのだろうと思うのですが、雰囲気の切り替わり方がそれこそ切れるナイフのようで。

「オレは裏切り者じゃない」って必死で訴えていた彼以外はすでに裏切り者の正体を知っていたということが一瞬にしてわかるんですね。そう思ってもう一度見直すとスナイパーも軽く目配せしてることに気がついて。このギャンググループの鉄壁の信頼関係とか優秀ぶりがわかるっていう。

6分間なので詳細は何も語られませんが、ざわっとくるかっこよさでした。

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いやでもたぶん「シャドーハンター」の契約期間中で髪の毛伸ばしていて、頭の上でくくってるのが妙に可愛い感じだったのに切り替わりがすごいのとタバコ妙技の妙に手慣れたかっこよさとでもいいましょうか(ドム氏今はがんばって禁煙中)。

 

ああこんな悪い雰囲気も出せるんだなぁと感心してしまいました。顔立ちは悪役顔だと思うのですが、ベースが甘い感じなので意外にまだ悪役が少ないというか。今後が楽しみな俳優さんです。

 

テイラー・スウィフトの「Style」のMVにも出ています。

こちらはたまたま共通の友人がいてその友人と飲んでいる時にオファーされたとか。

 

で、ちなみにこれが「シャドーハンター」のプロデューサーの目にとまり、配役の決め手となったそうですが、あーわかるわー的な。