デンゼル・ワシントンにとってとんでもなく重要な作品「Wilma」をついに見ました!
1960年のローマ・オリンピックで陸上短距離の3種目で金メダルを取ったウィルマ・ルドルフがオリンピックに出場するまでを描いた作品でテレビ向け映画として作られました。
デンゼル先生はウィルマ・ルドルフの幼なじみ役で10代になって恋人同士になっていくロビンという少年を演じていました。
ロビンはひたすらウィルマの味方なので終始ニコニコしながらウィルマの側にいる感じで。そしてこのウィルマ・ルドルフを演じているのがデンゼル先生の奥様です。
デンゼル先生は大抵ニコニコとウィルマを見つめているというシーンがほとんどだったんですが、こればかりは演技じゃなかったかもーとか思ったり。
まぁデンゼル先生を見るのがこの映画を見た1番の目的だったんですが、このウィルマ・ルドルフという女性ランナーもめちゃくちゃ興味深かったです。
ポリオウィルスに感染したため左足に麻痺が残ってしまい、補助具なしには歩けなかったのが、兄弟や幼馴染みと日々バスケットをして過ごしているうちに完治する。
中学生の時はバスケットボール部で活躍。テネシー州立大学の陸上のコーチに見出されサマーキャンプに参加。陸上選手として活躍する。
監督がスポーツドキュメンタリー畑の人であるためか、ドラマ仕立てではあるものの淡々とあった出来事が綴られていくような印象で、何か問題が持ち上がっても次のシーンではすっかりクリアされて次の話に映っているので感情移入しまくりそうで案外できなくてそれがもどかしい感じだったんですが、それをさっ引いても興味深い話ではありました。
人種隔離政策の真っ只中にも関わらず、その点に対してはほとんど触れられることはなかったので、かえって気になってしまったというか、さてはホワイト・ウォッシュな記録ってやつですか?とちょっと斜に構えてしまったところもあったんですが。
この監督は1966年にベルリンオリンピックで4冠に輝いたジェシー・オウェンの「Jesse Owens Returns to Berlin」というドキュメンタリー映画も撮っているので、むしろWhite Washedではない記録を残そうとしていた良心的な人なのかもしれないなと。
実はDVDに監督のインタビューも収録されているんですが、これが致命的に人の睡魔を誘う喋り方をする人で....😅 デンゼル先生のことについてもなんか話してるかもしれないしなと全部聴こうと何度かトライしたんですがどうやっても意識が....保てないという完全なる敗北を喫してしまいました。もはや英語が聞き取れる聞き取れない以前の問題😅
勇気が出ればまた監督のインタビュー聞いてみたい気もしますが、うううーん💧。
ローマオリンピック繋がりでアリとウィルマが一緒に。
(photo via Muhammad Ali | Tennessee State University Newsroom)
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