So Be It

見た映画の感想。時にネタバレを含んでいますのでご注意ください。

リトル・リチャード (Little Richard)

めちゃくちゃ面白かった!

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 先日「Legend of Tomorrow」をなんとなく見返しておりましたらS4のEpisode14でネイトがこんなセリフを口にしまして。  

Memphis is the birthplace of rock and roll. If rock never makes it out of Memphis, then none of these things exist. If Memphis is abandoned in '54, then rock doesn't hit the mainstream, which means there's no Howlin' Ray, no Little Richard...

 

 エルビス・プレスリーが存在しなかったらリトル・リチャードもいないっていうところに引っかかりまして。

 いや、リトル・リチャードが誰なのか全然知らなかったんですがたまたま最近私の中で好感度急上昇しまくりのレオン・ロビンソンの出演作品をImdbでチェックしていた時に見かけたところだったので気になったというか。

 

リトル・リチャードがミュージシャンということだけは映画のポスターからわかっていたんですが、”エルビス・プレスリーが存在しなければリトル・リチャードもいない”っていうセリフが出てくるくらいなのだから似たような時代の人なのかなと思いつつ、一体どういう音楽をやっていたのかと検索してみました。

 

 

この「Lucille」をQueenがカバー

 

1964年のインタビュー

 

 ビートルズがリトル・リチャードの音楽をカバーしたということなんですが、

 

 この「Trutti Frutti」をビートルズがカバー。

 

 

  リトル・リチャードは名だたるミュージシャンに影響を与えまくっているのだけれども、”the King of Rock and Roll"の呼称を頂いているのはエルヴィス・プレスリー。

 むむむ? 

 これってもしやもしや、Stealing Culture案件....???

 いやでもどうだろう。

 これは映画を見たほうが早いかということで「Little Richard」を見てみました!

 で、映画自体はとても楽しく見やすくて面白かったです。

   Leon Robinsonのハマりぶりとはじけぶりがすごい!!!

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 というかもう完全にLeon=Little Richardとして見入ってしまったんですが。

 1950年代にこれだけオープンにありのままの自分でパフォーマンスした人がいたんだという驚きつつ。

 

  キャラ的にちょっと「Dream Girls」のエディ・マーフィを彷彿とさせるところもあって、エディ・マーフィ、あのキャラを演じる時にリトル・リチャードのエッセンスも取り入れたのかなって思っていたら 劇中に若い頃のジェイムズ・ブラウンも出てきて、そういえばすっかり忘れていたけれどもチャド兄の「Get On Up」にも”リトル・リチャード”出ていたなぁと思い出して。

miyelo.hatenablog.jp

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 リトル・リッチャードご本人が亡くなったのが昨年の5月。

 ということはこの映画のことをご本人もご覧になっているわけで、俳優としてはなかなか緊張するシチュエーションと思うけれどもどうだったのかなとインタビューか何かで話していないか検索してみたんですが、そしたら、撮影中に本人が現場にきたことがあって、その時にレオン兄さんはリトル・リチャードに「セットの中にlittle Richard が2人存在したら演じられない。セットの中では自分1人だけがlittle Richard でいる必要がある」と言ったらすぐに理解してくれたそう。映画を見て気に入ってくれて「すごくよかった。自分の方がもっと可愛いけれど」といったてくれたとか。

 去年亡くなられた時に日本語でも色々記事が上がっていたようなので後学のためにペタリ。

www.bbc.com

 この記事の中にエルビス・プレスリーもリトル・リチャードの曲をカバーしているとありました。

 

 

 映画の中でもリトル・リチャードの曲をリトル・リチャードの預かり知らないところで、そのまま白人のシンガーが頂いてリリースするという描写はありました。

rollingstonejapan.com

 下記の記事によると エルビス・プレスリー本人は自分がブラック・ミュージックに影響を受けていることを隠したことはなかったそうですから、「the King of Rock and Roll」の称号のせいで色々と誤解を受けてしまったようです。

“A lot of people seem to think I started this business, but rock ‘n’ roll was here a long time before I came along. Nobody can sing that kind of music like colored people. Let’s face it: I can’t sing it like Fats Domino can. I know that. But I always liked that kind of music. I used to go to the colored churches when I was a kid – like Rev. Brewster’s church. - Elvis Presley

via

elvisbiography.net

 

 というわけで「Legend of Tomorrow」のセリフはシナリオライターが勉強不足だったということで。エルヴィス・プレスリーがいなくてもリトル・リチャードは存在しただろうし、むしろリトル・リチャードなくしてエルヴィス・プレスリーは存在したのかな?どうかな?どの道才能を開花させていたかな。

 1984年にTVに出演したとき、リトル・リチャードはエルビス・プレスリーをよき友人であり心から尊敬していると彼に捧げるゴスペル「ElvisistheMan」を歌ったそうです。

 

 映画の話に戻りますが、レオン兄さんはリトル・リチャードを演じる上でセクシャリティの描写はかかせないと感じ、そのことも当人に話をしたら「演じる上で君がそれを必要だと感じることならそれは正しい判断に違いないって君に全幅の信頼を置いてるよ」と言ってくれたとか。

"I knew sexuality was going to be a big question, something that in the script was not really approached at all, and something I felt had to be approached, otherwise it would look like a whitewashed version of his life. And he (Richard ) said, `I have all the faith that whatever decision you make in playing my character, it will be the right one.'"

via

www.chicagotribune.com

 

当時の予告 

 

子供の頃から歌うことが大好きでお父さんに反対されても歌うことをやめなかったリトル・リチャードが才能をどんどんと開花させて成功していく姿は見ていてとっても楽しかったです。

 

レオン兄さんのリトル・リチャードに関するインタビュー

 

私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️/5

🍅: 61%

www.imdb.com