So Be It

見た映画の感想。時にネタバレを含んでいますのでご注意ください。

ビート・オブ・ダンク (Above the Rim)

  カイルにはバスケットボールの才能があり、大学のスカウトマンが試合に様子を見にきている。

 いいところを見せようと独りよがりなプレイに走りがちになるカイルをコーチのロリンズは心配し、かつての教え子でバスケットボールにずば抜けた才能を持っていたトマス・シェパードを街に呼び戻していた。

 そんな時、カイルの幼馴染の親友、ブガルーが少年院から出所してくる。ブガルーは街を仕切るギャングリーダーのバーディにストリートバスケットの試合に勝つためカイルを引き抜いてくるよう命じられていた。

 

 コーチが街に呼び戻したトマス・シェパードは当時NBA入りは間違いなしと目されていた天才プレイヤーで家族やコミュニティの期待を一身に背負っていた優等生だったのですが、逮捕歴がついてしまいそこから人生が狂いだしてしまう。

  彼に逮捕歴がついた理由は冒頭で描かれるんですが、それがあまりにも予想外で。

  というのも、チームメートで親友と2on2の練習をしていたんですね。で、ダンクシュートでどっちが高く飛べるかっていう競いあいっこになって、ジャンプしてバンっってボードを叩くっていうのをやっていたんですが、友人くんがバンっとボードを叩くとべりっとそこが砕けちゃいまして、そこが屋上にあったコートだったものですから勢い余って転落して帰らぬ人に。どうやらそれで逮捕され、奨学金で大学進学の道も断たれてしまう。

 事故なのに逮捕???って感じなのですが彼の言い分など警察側は聞いてくれなかったということなのかな...??

 まぁ、逮捕されなくてもあんな形で親友を失えば相当なショックでバスケから遠ざかってしまうという気持ちはわからないでもなく。

 トマス・シェパードは街を離れ、それ以降完全に心を閉ざしてしまっていたんです。

 カイルをどうにかしたいコーチに呼び寄せられるんですが、コーチは最初は学校の警備員として呼び寄せるんですね。で、自分の跡をついでコーチになって欲しいとコーチはトマス・シェパードを説得するつもりだったんです。

  トマスは喜怒哀楽を全く表に出さなくて、人ともほとんどしゃべらない感じだったんですが、どういうわけかカイルの母親にはとてもなつきまして。

 急に笑顔ですよ。笑顔だし、いきなり「Shaft」の主題歌まで歌い出しちゃいます。

 その変貌の落差に暫し呆然とすることになったんですが。

  で、このトマス・シェパードは実はギャング・リーダーであるバーディの兄貴でもあるんですよ。

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 どうやら長男が失踪している間、家族というかお母さんを支えたのがこのバーディ。

 ギャング業ではぶりがよくなったおかげで、お金のことでお母さんには苦労させずに済んだんですが、お母さんは病気で亡くなってしまいます。

 もしかしたらドラッグかアルコール依存症になっていたのかなということを匂わす会話もあるんですが、そのあたりの詳細は語られません。

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  おそらくはカイルを挟んでトマスとバーディの関係性などもっとシーンがあったのではないかなと思うぐらいにはちょっとそこの部分のドラマはすっ飛ばされていました。

 カイルが主人公だからそっちを描いていると完全にカイルが霞んでしまうからかな?😅 

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 カイルはバガルーとの親しさが入口となりギャングリーダーのバーディと知り合いとなり、求められている能力がストリート・バスケット大会のチームに入ることだったので、さほど深刻さもなくギャングの道に入ってしまうギリギリのところまでいってしまうのですが、バーディの残忍さを目の当たりにしたとき、完全にバーディと決別します。

 このあとバーディに報復で選手生命を断たれるか殺されるリスクが跳ね上がっていたんですが、これまでマーディに苔にされ続けていたブガルーがとった行動により、彼はかつてトマスが進むはずだった道を無事に歩きだします。

 

 バスケットのシーンが迫力で面白かったのと、ストリート・バスケットがギャングの収入源の一つになっていたというのも興味深かかったです。

 そりゃ有望選手を獲得したくなるよなぁというところで、大学からスカウトがくるほど上手い選手はそっちからのスカウトも来るということで大変だなぁと。

 

 本人ではなく、どういう人間がその人の周囲に集まってきているかによって相手との付き合い方を考えることが重要なサバイバル術。

 逃げてはいけない時、戦うべき時があること、自分がダメでも次世代のサバイバルを手助けをすることはできるなどなど、ブラック・コミュニティの若い世代に向けてのメッセージもありつつ、バスケットボール映画としてもなかなか面白かったです。

 

 いやなんといってもこのトマス・シェパードを演じていたレオンという俳優さんがカッコイイ!

 今まで見かけた記憶がなかったので、何者この人???と検索したらなんとなんとデンゼル先生ととっても仲良しというおよそ映画とは関係のない知識を得てしまいましたよー!!!😂  いやでもちょっと待ってこの人とデンゼル先生が並んだらあまりにもカッコ良すぎて周囲の人々に心臓が持たないんじゃないでしょうか!!(←あほ)

 
 
 
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デンゼル先生と仲良しなら当然シドニー・ポワチエとも親しいはずー。

 
 
 
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 元々このトマス・シェパードの役はデンゼル先生にオファーされていたそうなんですが、その時デンゼル先生はスパイク・リーの「マルコムX」を引き受けたところだったのでレオンさんがやることになったとか。

 

 そしてトマス_シェパードの弟でギャング・リーダーのバーディを演じているのがトゥパック・シャクール。

 カイルの親友を演じているブガルーをマーロン・ウェイアンズが演じておりました。

 

 で、驚いたんですが、マーロン・ウェイアンズは映画学校が一緒だったこともあってトゥパック・シャクールととても仲が良かったんですね。今の今まで全然知りませんでしたよー。

 知り合ったきっかけは「Juice」でマイク・エップスに誘われて撮影現場の見学にいき、そこで初めてトゥパックと知り合ったとか。同じ映画学校の出身ということもあってお互いすぐに打ちとけたそうです。

miyelo.hatenablog.jp

 この映画の撮影ではトゥパックはかなりハイな状態で、現場にも時間通りなかなか出てこないことも頻繁にあったとか。

 マーロン・ウェイアン自身はマリファナをやらないけれども、それでもトレイラーの中で話をしたりする時は昔通りに普通に楽しめたとか。

 ただマーロン・ウェイアンズのお母さんがトゥパックと仕事現場以外では付き合うなと固く釘を刺していたらしく、そのアドバイスにしたがったのでマーロン自身は特にトラブルに巻き込まれることもなかったそうです。

 「この業界で成功しだすと、いろんな種類の人間が周囲に集まってくる。利用しようとする悪い人間も大勢集まってくる。自分の場合は、そういった輩が自分に近づいてこようものなら母親や兄弟が壁となって守ってくれたけれども、トゥパックは一人だったから」というようなこともインタビューで話していました。

www.xxlmag.com

マーロン・ウェイアンズ出演作品攻略の一環で見た映画で2pacと親しかったという話も驚いたんですが、でも、ええすみません。あっさりとレオンさんに心鷲掴みされてしまいました。

だってめちゃくちゃかっこいいんだもん。

www.hotnewhiphop.com

 映画の流れがどうにもぎこちなかったのも撮影中、2Pacが警察と揉め事を起こしたせいもあるようです。

 現場に現れる時はきちんと時間通りでシーンの芝居ももう100%でやりこなしていたそう。

 ところが撮影現場の外では、色々とトラブルがあったようで1番大きなトラブルが、二人の白人が一人の黒人に殴る蹴るの乱暴を働いてるのを見て、2pacが車から飛び出し、そしたらその二人の白人は勤務外の警察官だったらしく、拳銃を2pacに向けてきたそうです。そうしたら2pacは自分のTシャツを捲り上げて、「撃てるもんなら撃ってみろ!」と挑発。その警官たちは銃の銃身で2pacの車の窓を割って逃走。2pacはその逃げる警官に発砲したそうなんですが....。

 それをレオンさんは新聞で読んで知ったそうです。

 「あ、今日の撮影はないな」って思ったとか。なんかとんでもなく冷静なリアクションが面白いというか肝のすわりぶりを伺わせるというか😅笑い事ではないんですがつい笑ってしまいした😅レオンさんなんか天然でカッコ良すぎる!!!

 

 

私の好み度: ⭐️⭐️⭐️/5

🍅: 53%

www.imdb.com