最初から最後まで涙腺やられっぱなし。
お話は至ってシンプル。
最愛の妻リズが二人にとって初めての子供となるマディを出産後に程なく他界。悲しみにうちひしがれながらもマットはマディを自分で育てるべく奮闘する。
マットに子育てなどできるはずがないという周囲の心配をよそにマットは全力で子育てに取り組んでいく。
シングル・ファーザーとしての奮闘を描いているとはいえ、現実と比較すれば相当優しい、もはやおとぎ話に近いレベルで甘い仕上がりとなっている。
主人公のマットは子供っぽい性格と皆に心配されることぐらいで他に目立った欠点も心配事もない。 気心の知れた良い仲間に理解が神レベルによすぎる会社の上司。マットの置かれた状況を完全に理解し、マットの娘であるマディにもすんなり受け入れてもらえる、理想すぎる女性も登場する。
それでもついつい見入ってしまうのは、ケヴィン・ハートと娘マディを演じたメロディ・ハードのケミストリーがよすぎたおかだろう。
このメロディ・ハードが抜群なのだ。
涙腺がやられっぱなしというのは、この映画が私の弱いところを突きまくってきたせいで、元々、”残された側の気持ちあるある"シーンにめちゃくちゃ弱いのだ。
これをやられるともれなくどんなドラマでも涙が出てしまう。
もはやパブロフの犬の条件反射クラスである。
ちょっと面白かったのが、マットが赤ちゃんであるマディを抱えながら会社でプレゼンを行ったりするシーンがあって、ちょうどエディ・マーフィの「Daddy Day Care」を見て、職場でも普通に赤ちゃんを連れてこられるような環境になればいいのにと思ったところだったからだ。ああこんな感じになるのかーと。
これでは仕事にならないかもなぁと思う一方、こういう光景が当たり前の世の中になってもいいんじゃいかと思う。
この映画の公開に合わせて、Red Tableでウィル・スミスとケビン・ハートが”父親”についてトーク。
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Will Smith Brings Kevin Hart to the Red Table
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️/5