がんばれ育めんパパたち!
お菓子会社で体に優しい子供用オーガニック野菜シリアルの開発をしていたチャーリーとフィルは捗々しい成果があげられず会社の300人のリストラ対象者リスト入りしてしまう。
チャーリーとフィルにはそれぞれ4歳の息子がいて、家にいる時間、妻の代わりに子供の面倒を見ることに。しかし、就職活動のため保育園に預けようにも適当な保育園が見つからない。
ローンの支払いなどお金を作る必要があったチャーリーは保育園を自分たちで経営すればいいと思いつき、フィルと二人で自宅で保育園を開くことにする。
2003年の映画で、この時代のアメリカでは男の人が育児に関わることがこんなにも「特別視」されることだったとは驚いた。
アメリカのお父さんはてっきり率先して育児をしているものだとばかり。
「NCIS:LA」という長寿ドラマ「NCIS」のスピンオフドラマがあるのだけれど、あのドラマの主演であるLL cool Jとクリス・オドネルはそれぞれ4人と5人のお子さんたちのお父さん。
二人とも良いパパさんで、良い見本がいるおかげとばかりにドラマで同じ捜査チームのマーティ・ディークスを演じるエリック・クリスチャン・オルセンもパパさんに。良いパパンぶりを存分に発揮している。
アメリカの家族はこの人たちのイメージがとても強いのでこの映画での子育てする男の人たちの肩身の狭さに驚いた。
クリス・オドネルも撮影現場でお子さんをよくあやしていたし、エリック・クリスチャン・オルセンも新シーズンのスタートでキャストがCBSの広報部からの要請でキャスト全員がライブツィートしなくてはならなかったとき、赤ちゃんを前にぶら下げつつスマホでツィートしていた。途中から全然ツィートできなくなったのは赤ちゃんが泣き出しちゃってあやしてたからというツィートが出たりと、仕事しながら普通にパパさん業こなしていたので。
アメリカでもパパさんたちが育児に関わるだけでこんなにバカにされる時代もあったのかとちょっと驚きました。
この映画は出演者の子供たちのコンディションを最優先にして撮られたということで、エディ・マーフィの良いパパさんぶりが堪能できて楽しかったです。
エディ・マーフィ曰く、「自分の子供だったら叱らないといけないこともあるけれども共演の場合はその責任がないから気楽なもの」と子供たちのペースに合わせた撮影も全く苦にはならなかったとか。子供たちがエディ・マーフィのことを大好きすぎて、いつもフルネームで呼んでくるらしく、エディ・マーフィにとってはそれがなんだか面白かったみたい。
子供たちがエディ・マーフィが大好きすぎるせいで、役名の「チャーリー」ではなくつい「エディ・マーフィ」と呼んじゃうことも多々。
でもフィル役のジェフ・ガーリンも「子供たちがこの映画の撮影を楽しめているかどうかが1番大事で、いつも”楽しんでる?”と子供たちにきくようにしていた。”楽しくないと思うことがあったらいつでも僕かエディに言うんだよ”って」と言う感じで子供たちを最優先。平均年齢4歳の子供たちが相手なので演技しても見抜かれるから、ほとんど素でお父さんモードになってたとか。
まぁ、のんびりまったりと。そろそろ寝ようかなぁと思った時間帯にたまたまつけたテレビで「岩合ニャンの世界ネコ歩き」の何度も見たことのある回の再放送をやっているのをついついなんとなく見てしまっている時のような癒され感。
仮にいつの間にやら意識が遠ざかり寝落ちしたとしても、その眠りはとても心地よいものとなるでしょうというような感じです。
え? 私は寝落ちしてませんよ!
エディ・マーフィの安定感に和みまくっておりました。
またエディ・マーフィの息子役を演じていたカーマニー・グリフィンがとっても可愛いんですよ。
現場でもとっても仲良しになっていた模様です。
って、IMdbを見ると彼「Norbit」で子供の頃のノービットを演じていましたよ!
私の好み度:⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 27%