ホワイトボーイの鬱屈。
アイヴァンはパル・アルトに住む高校生。仲間は全員幼馴染で、マリファナを吸ったりお酒を飲んだりと特に目的もなく悶々と過ごしている。
アイヴァンは養父とぎこちない関係しか築けず、父親の記憶もほどんどない。
泳ぎを教えてもらった気はするのだけれど、それも本当の記憶なのか自分の願望がいつの間にか記憶となったのか判断がつかなかった。
ホワイトボーイにはホワイトボーイの苦労がある。
まぁ人種に関係なく10代は鬱屈する年頃なわけで。
それぞれみんな苦しいわけで比べるものでもないのもわかっている。
それはわかっているんだけれども、ついつい南アフリカのスタンダップコメディアンLoyiso Golaのネタを思い出してしまう。
「貧乏な白人を見るとついつい白人なんだからしっかりしろよー!俺があんたの8分の1でも白人なら世界を征服しているぜーと言いたくなる」というネタだったんですが、そんな感じで”白人なんだから”ってついつい思っちゃって。
それはそれで申し訳ないと思ってはいるんですが。
理由や原因がなんであれ当人が苦しいことには違いないわけだし。
いやでもね。
鬱屈した感情を持て余した10代の若者がマリファナ吸ってお酒飲んで運転して鬱屈して銃もって。 養父とうまくいかず鬱屈して。女の子からの親切を”その気”と勘違いして振られてキレて鬱屈して。
申し訳ないことながら全然感情移入できないし、共感もできないし、気の毒とも思えないし。
70分なのに長く感じたのなんのって。
ひたすら耐えてみたのはラキ兄が出ているからだったんですが、ラキ兄は今回は幼馴染の同じ面々の一人で。
特に深く主人公のドラマに関わるわけではないけれど、メンツの中にはいるみたいな。
普通に自然に。
男の子の集団にはもれなく一人いそうな普通に自然にかっこいい感じで。
この映画はジェイムズ・フランコやパル・アルト出身の仲間の10代の頃の記憶がもとになっているということなのだけれども、驚いたことに🍅は100%だった。
つまり私は🍅が高く評価する映画は苦手な傾向にあるということなんだな。
一つ自分の好みの傾向が分かっただけでもよしとするか。
Official Memoria Trailer - Based on James Franco’s “Palo Alto Stories” and “A California Childhood” from monterey trailers on Vimeo.
この映画の撮影中、ラキ兄は幼馴染が喧嘩で亡くなったことをお母さんから電話で知らされてそれがショックで、もうこの映画についてはそれしか記憶に残っていないとか。(私の中でもこの映画は”撮影中に幼なじみが亡くなってラキ兄がショックだった映画”とだけ記憶されそうだ...)
私の好み度: ⭐️⭐️/5
🍅:100%