プロフェッサーあああああ!!!
“ローガンが老眼!”と切り出すかどうしようか悩みましたが苦渋の決断にて、まずはプロフェッサーに髪があったという衝撃を語らせてください。
っていうか、「X-MEN: アポカリプス」をみて、「まさかプロフェッサーがハゲるまでを一本の映画で物語るとは!」という衝撃に見舞われていたところですので余計にこれを見て「ちょっと待って、プロフェッサー、髪の毛あるんじゃん!!!」と。
後ろ髪があったんですよ!!!!後頭部に髪の毛が!!!
ここは驚くところじゃないんでしょうか😅
でも綺麗にハゲていらっしゃると思っていたので、部分的に剃っておられたのかと。
つまり、雑なローガンに介護されるようになって髪の毛のケアまで行き届かなくなったというそういう表現なんでしょうか。
でもでもローガンは精一杯プロフェッサーを介護していましたとも!!
なんというかローガンの優しさというか、本当にいい人なんだなぁとしみじみ。
ローガンにとってはプロフェッサーはお父さん的存在でもある感じなので、今回はそういった2人の関係を余すところなく堪能させてくれた痒いところに手が届いた仕様の映画だったわけです。
冷静に考えればプロフェッサー、ローガンより若いはずじゃんとかも思いつつ、ローガンよりもはるかに脳味噌酷使する能力の持ち主なので、この消耗ぶりもしょうがないのかなと。
プロフェッサーは老いからどうやら認知症にかかり始めているようで、自分で自分の力をコントロールできなくなってしまっているんですね。
で、おそらく2人の会話から察するに、その制御がきかなくなった力でX-menメンバーを(デッドプールを見習ってX-フォースと書くべきなのか😅)全滅させてしまい、ローガンだけが毎度お馴染みな感じで蘇ったということなんだろうなぁと推測。
仲間を傷つけたことで1番苦しむのはプロフェッサーだってこともわかっているローガンが切ないし優しいし。
不死身の老眼、もといローガンもそろそろ時間に追いつかれているらしく、若い頃のようには傷も治らないし、能力が落ちているのかなんとなく骨格を覆うアダマンチウムの重みに耐えかねているようでよろよろよろめいてるところが痛々しく。
それでもUberの運転手として頑張って日銭稼いでるよ。
偉いよ、ローガン。
それにしてもプロフェッサー、お金持ちそうだったのにどうなったんだろう。
流石にお金が尽きてしまったのか、それとも大量殺人者として逮捕されるか、危険ということで隔離されてしまうか殺されてしまうことを恐れて逃亡しているからお金を使うと足がつくから使えないということなんだろうか。
貯金して船を買って2人で海で暮らそうというローガンのプランがもう泣かせアイテムとして死ぬほどいい仕事しまくりというか。
プロフェッサーが楽しみにしてるのがたまんねーんだ!
老いたプロフェッサーは何気に自由なので、すんごい可愛いところを見せてくれる。
前も言った気がするけれども私は擬似家族ネタにとても弱いのです。
実験から作り出されたローガンの娘、ローラがこれまためちゃくちゃ良くて!
超絶凶暴なミニ・ローガン!
この子のおかげで悪い博士のサンダーが「子供に凶暴性を教えるのは難しいとわかった」とか言って、凶暴性をすり込んでローガンのクローンを作ったとかいうことで、若ローガンが登場するわけですが、説得力のないことないこと。
いやいや博士、ローラをご覧よ!
十分凶暴だよ!
若ローガンも別に刷り込まなくったって十分凶暴だったんじゃないかな?
だってローガンが凶暴だもん。
凶暴っていうかローガンは雑なだけなんだけどね!
ローガンとプロフェッサーとローラが擬似家族となっていくロードムービー的なシークエンスがとても良いのです。
いやまぁローガンがかなり大変そうなので気の毒なんだけれども、でも介護の苦労ってほぼ人間誰しもが通る道だから、すごく共感しやすい苦労という感じで。
あとブラック・カウボーイが登場したので「おおっ!」となってしまった。
ブラック・カウボーイもホワイトウォッシュでいつの間にかその存在を歴史からかき消されていったので、悪い博士の仕掛けでひっそりとミュータントが数を減らしていったというのと通じるものがあるのかなぁと。もうすっかり過去のこととされて。
普通の家族のおうちにお世話になるのをローガンはすごくすごく躊躇っていたけれど、プロフェッサーとローラのおねだりに負けて滞在することになってしまう。
でもローガンと見ている私たち全員が心配した通り、巻き添えになってしまって。
「あれはオレじゃない」ってプロフェッサーに訴えるローガンの切なさったら。
プロフェッサー、わかってくれているといいな。
でもってプロフェッサーのあの言葉もローガンにきいていて欲しかった。
ここはほんっと泣く。
ローガンとローラの凄まじいながらの良すぎるコンビネーションぶりが。
これを凶暴非道と責めるなら、彼らをここまで追い詰めた人たちはなぜその誹りを受けずに済むのか。
どう考えたってあっちの方が残酷じゃないか。
そしてローラとローガンの最後の旅が始まる。
プロフェッサーがいなくなって、ローガンにはもう生きている理由が完全に見出せなくなっていて。だってもう守りたい人は誰一人この世に残っていないし、守りたい人がいないなら戦う意味もない。 そのローガンがローラと子供達と触れ合ううちに、プロフェッサーのことをついに心の底から理解することができる。
いやもう色々と感無量なんですよ。
感無量なんですけど、この映画を見た方ならわかっていただけると思うんですが「ローガンが老眼」とこのオヤジすらもさすがに二度は言わねーだろうという駄洒落フレーズを我々はこの映画を見ながらナンボほど頭のなかでリフレインさせなきゃならんのですかい。
だって、もうしたくなくてもするしかないじゃん。
ローガンが老眼鏡かける場面がいっぱい出てくるんだもん!
そしてついでにあれですよ。
「デッドプール2」の冒頭場面。
あのオルゴールのようにローガンはなるってことだから...。
森での戦闘になった瞬間にあのオルゴールが頭の中でボヤヤーンと浮かびまくりで。
あのオルゴールでも十分痛そうだったけど、この映画であれやるとなると....とドキドキしまくりですよ。
まぁ、近くに木の見当たらない戦闘の時は逆にあのオルゴールが慰めでもあったんですけどね。ここじゃまだ死なないはずって希望をつなぐ...(しかしスパナチュの悪夢パターンもあるから油断ならないというか)
でもすごく良かったです。
ところでこれ何バースなんですかね???
プロフェッサー、何度死んだの???
ローガンの死にかけている原因はアダマンチウムにあると言ってましたがアダマンチウムが鉛毒みたいに体から不死能力を奪っちゃったってことなんでしょうか。アダマンチウムいれてなかったらローガン不老不死のまんまな感じだったならコーティングしなかった方が強くてよかったんじゃありませんか研究者のみなさん。よくわかんないけどアダマンチウム製の武器と防護服でも持たせてあげてたらさ、それでよかったんじゃない?何度も死ぬかもしれないけれど、ウエイドも吹き飛んだって再生できてたし。そしたらローガンも老眼にならなくて...(くどい)
何はともあれローガンさんお疲れ様でしたー!
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 93%