So Be It

見た映画やドラマでFilmarksにない作品の感想と覚書。時にネタバレを含んでいますのでご注意ください。

X-MEN: ファースト・ジェネレーション (X-Men: First Class)

 エリックとチャールズの出会いと訣別の物語。

X-MEN:ファースト・ジェネレーション (字幕版)

X-MEN:ファースト・ジェネレーション (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

記憶があるうちに X-menシリーズを攻略しきってしまおうという試み。

 

いやしかし、なんというか。

モロにBlack Lives Matterな話がモデルになっていたんですねぇ、これ。

その気になれば普通の人間に紛れて生きることのできるプロフェッサー。

明らかに見た目の違うレイバン。

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見た目が人間に近いかどうかという話はそのまんまライトスキンカラー、ダークスキンカラーに置き換えられる感じで。

同じ黒人の人たちでもダークスキンカラーの人たちの方が差別されやすい、警戒されやすい。例えば職務質問を受ける可能性で行くならライトスキンカラーの人たちに比べて、圧倒的にダークスキンカラーの人たちの方が高いという感じで。

同じ軽犯罪でも白人なら見逃されることが黒人では逮捕され刑務所送りとなってしまう確率が圧倒的に高い。

 

White Spremacyの思考が蔓延する世界で呼吸をする限り、その思考に全く影響されないでいることは難しい。従って、同じ黒人の人たちの中であってもライトスキンカラーの人たちがダークスキンカラーの人たちを蔑視してしまう傾向になることもある。

それがミュータントの仲間同士でもからかいのネタになったり、そのことが相手をどれだけ傷つけることになるかなんてことには思い至らない。というか至れない。

 

プロフェッサーとマグニートー。

チャールズとエリックの差は社会から排斥される立場になったことがある経験の有無なのかなと思う。

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エリックは人がどこまでも恐ろしくおぞましくなれるということを経験から知っているし、そこを身をもってまだ経験していなかったチャールズは信じたい気持ちの方が強かった。だからこそ分裂してついに全面戦争になるような事態になることはなんとか避けようとしていたし、それが可能だと信じていた。

 エリックは人類にそんな期待はできないぐらいにはとっくに絶望させられていたということになんだろうなと思うんだけれども。

  でも、このあたりの線引きは難しい。

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 人の心を読めてしまうチャールズがどのくらい人の善性を信じることができたのか。

 態度には現れなくても教授にはわかってしまうわけで。

 ある意味、人が持つ残酷さから誰よりも逃げようのない能力の持ち主なわけで。

 

 それにしてもマグニートーというかエリックさん、1番最初に覚醒した時にアイツを殺っておけばよかったのに(初っ端から“無駄に器物損壊してないでとっととお母さん殺した目の前のそいつを殺せー!“と物騒なことを画面に向かって叫んじまったじゃないか😅)

 

 エリックとチャールズでスカウトにいった時にウルヴァリンに「おとといきやがれ」って怒られてスゴスゴ帰る2人が妙に可愛かった。

 ウルヴァリン、あの時点ではどういう....ってもしかして先にローガンシリーズを見ておくべきだったのかしら???(もう時系列めちゃくちゃ)

 

 あと人種差別問題を意識してそうな割に真っ先に黒人のミュータントが殺されてしまったというのも...なんというか...なんだろう (...フォーマットだけ借りましたか的モヤ感が...)

 

私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️/5

🍅: 86%

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