Hip-Hopの歴史みたいなのを積極的に勉強(というほど大袈裟なものではないですが)するようになってから、よくみかけていたこのジャケット。
よく見かけていたものの、具体的に誰のアルバムなのかとか、どういう位置付けなのかまったく理解していなかったのですが、このドキュメンタリーでようやく理解しました。
といってもこのドキュメンタリーはHip-Hopのなんたるかを語るよりは”A Tribe Called Quest"の結成から解散までどういうことがあったのかを説明してくれるもので「ATCQ」を全く知らなかったところで、いきなりメンバー達が「これが最後だな」とか「もうあいつの顔は見たくない」とかコンサートの楽屋でこのドキュメンタリーのインタビュアに語って去るところから始まったので、「あんたら一体どないしたん????」と少々面くらい気味に見始めたわけですが、おかげで音楽ドキュメンタリーというよりは普通に幼なじみの仲間同士の物語として見てしまって、これがなんかもうこれの前に見た「Kicks」とリンクして、「本当の仲間ってこういうことだよなっ!」と最後のツアーコンサートの段階ではめっちゃ熱くなってしまっておりました。
Hip-Hopに音楽的可能性をグイッと広げたことでも、このATCQの果たした役割はとても大きいそうです。 ギャングスタラップが苦手な人でもとっつきやすくグッとファン層が拡大したとか(←このあたり完全にドキュメンタリーからの受け売りです😅)。/p
クラッシックHip-Hopやギャングスタラップが苦手な人でもとっつきやすいのではないかなという。
というか、かく言う私も元々「Hip-Hopナニソレ、どうせラップでしょ」という認識しかなく、そんなに積極的に聴きたいという音楽ではなかったんですが、いっときLL cool Jが車に乗っている時にラジオからかかっている曲を動画でストーリーにアップするということにハマっていた時期がありまして。
その時に、Eric B. & Rakimの”Don't Sweat The Technique”をアップしたことがあったんですね。
で、このサックスの旋律に「お?」となったわけです。
なにこれこのカッコいいノリはと。
その時初めてHip-Hopって私が思っていたような”ただのラップ”というわけじゃないんだなと気がついたわけです。
もちろん今ではライムの重要性も十分理解していますが、なんせ英語ですから最初のとっつきはどうしても曲からになってしまう。
繰り返し聴いているうちにだんだん歌詞が頭に入ってきて、ん?なかなか重要なことを語っているということに気がついていったという感じです😅
あとマネージャーのクリス・ライティが色々とこの人たちについての舞台裏について語ってくれるんですが、私この人のことをインスタで毎年流れてくる「RIP」メッセージでしか知らなくて、2012年に自殺されたということだけ知っていたんですが、初めて語っているところというか動いている姿を見たというところですごく「この人って...」という驚きがあったんですが、とても優しそうな人で周囲はとてもショックだったろうなぁと改めて思ってしまいました。
このドキュメンタリーの中ではとても楽しそうに話していらっしゃるので、それだけでもこのドキュメンタリーを見てよかったなぁと。
私が「へー、これもラップ(Hip-Hop)なの???」という興味を持つきっかけになった曲をいくつか。
・「Jazz Thing」Gang Starr
ご覧になっていただければわかると思いますが、そうですデンゼル先生の「モ'・ベター・ブルース(Mo' Better Blues)」のエンディングですー😂
デンゼル先生に酔いしれ、これにやられまくり、感想をどうやら書いたつもりになっていたのにどうやら音楽あさりの旅に出てしまってそのまま書くの忘れてたっていう😂
どれだけやられまくっていたかってことで😂
・「He got game」Public Enemy
これもデンゼル先生の映画「ラストゲーム」のエンディングですねぇ😂
デンゼル先生の映画繋がりでICE-Tの「Richochet」もついでにピタリ。
あとはやっぱりアイス・キューブですね。
「It was a Good Day」
気持ちがしんどいときに聞くと少し浮上できます。
いろんなアーティストの曲をきくきっかけになったのは映画が多いですが、そもそものHip-Hopに興味を持つ1番のきっかけとなったのはLL cool Jですね。NCIS:LAで好きになってSNSをこまめにチェックするようになって。それでも去年までBLMに関して全然気がついていなかったんだから、どんだけ自分が無関心だったかということですよねぇ...😓
「Illegal Search」
警官による行き過ぎた取調べについて歌ったものです。
Hip-Hopはただの音楽の一ジャンルではなく自分たちのカルチャーなんだという思いを込めた歌も多いです。
「Hip-Hop」
「Dear Hip-Hop」
まだまだ知らないことだらけで、お前が語るなっていう感じですが😅
去年の8月、コロナ禍ロックダウン中にHip-HopのレジェンドがDJ Cassidyの企画に参加。Hip-Hopの流れを知るのにちょうど良かったです!
これをみてから、他の場面でHip-Hopアーティストの名前を見たときに「この人はPass on Micに出ていた人だー」という感じで親しみやすくなりHip-Hopの流れが頭の中で繋がりやすくなりました。
あとおすすめはやっぱりネトフリの「Hip-Hop Evolution」ですかね。
ちなみにHip-Hopアーティストの中で総合的に大好きになったのがBig Daddy Kaneです(誰も訊いてねーよ)。
この人はHip-Hopアーティストとしての姿勢、そして人間としてもうカッコ良すぎる!
私の中ではHip-Hop界のデンゼル先生的位置付けですねぇ(人間としてもうめちゃくちゃかっこいいところが!!!)。
先日の Juneteethに行われたライブ!
最後にHipーHopが社会問題を音楽にこめるようになった原点とも言えるGrandmaster Flash & The Furious Fiveの「The Message」
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 90%