泣き死ぬー😭😭😭
もー、シドニー・ポワチエ、最高すぎるしー!!!!!!
3ヶ月前に妻に先立たれたヘンリーは悲しみに打ちひしがれ、仕事も手に付かないままでいた。ヘンリーは学校の図書館のリフォームで煉瓦の注文を請け負っていたが、現場を仕切るダグラス建築はコストを考えてダグラスの子会社である煉瓦業者を雇ってはどうかと提案する。現場監督のマイクはダグラスの命令を受け、ヘンリーに学校との契約解消を承諾する書類にサインするよう家を訪ねる。しかし、ヘンリーは亡き妻が図書館を愛していたことを思い出し、サインをせず22000個のレンガを8週間で納入する決意をする。
マイクにはダニーという13歳の息子がいるが、両親が離婚すると聞いて問題行動ばかり起こすようになりついには建て替え中の図書館の窓をわり、壁に落書きをしたことで低学になってしまう。マイクに現場の手伝いとして穴を掘らされていたダニーは通りすがりのヘンリーに煉瓦の作り方の話を聞き、好奇心から彼の家についていく。
ヘンリーとダニーがレンガを一緒に作っていくうちに信頼関係を気付きあげていき、やがて母親と父親も一緒にレンガ作りを手伝うことで再び家族に戻る。
これまた”ミラクル・ニグロ”ジャンルに振り分けられてしまうのかもしれないけれど、でも大人だって人生不安で心細くてたまらないことだらけなわけだからそりゃ目の前にこんな人がいればすがりたくもなるさっていう気になるくらいシドニー・ポワチエ演じるヘンリーが良すぎまして。
冒頭からもう涙腺緩みっぱなしですよ。
2001年の作品で、この時シドニー・ポワチエは74歳。
俳優としてはこれが最後の作品となる。
1950年代の時に街の全てのレンガを手がけたヘンリー。
手伝ってくれる人たちがいた時は1日に4000〜5000個作れていたらしいのだけれども1人でやるとなると期日に間に合うか微妙なところ。しかも乾かしている最中に雨が降ったら土に戻ってしまうリスクもある。
なんでも4000年前にエジプト人が行っていた同じ製法で作っているらしい。
劇中設定76歳のヘンリーが煉瓦を手作っていくさまもハラハラものだけれども、
工程の間中、せっせと回り続けていた馬ちゃんもとっても健気で。
ヘンリーが煉瓦職人となったのは1940年代頃のこと。
街中の煉瓦を作った1950年代といえばまだまだ人種隔離政策がビシバシに蔓延っていた時代でもあり...。
ということは、公共の場ではことごとく白人と黒人は隔てられていたということで....。
人種差別問題の難しさは”する側の非”が大きく取り上げられないことかもしれない。
人種差別が昔と比べれば無くなってきたということを間違いを正してきたという意識ではなく、ここまで譲歩してきた自分たちの寛容に感謝するべきだという意識が潜在的にあったりすると、「差別する側だけでなく差別される側の意識も変えなくては」というヘンテコな文面が出てきたりするんだろう...(って、検索でたまたま引っ掛けた日本の教授が書いた記事にそういう文面があって。大学教授なのにこの認識って、で、これを専門家の意見として自分の物事の見方の土台に取り込んでいく人たちがいて...とか悶々。まぁ、自分が圧政者側に回るとか独裁者になるという野望があるならば話は別だけれども....)。
マジカルー的要素はあるかもしれないけれども、シドニー・ポワチエの優しさが全細胞に染みてくるたまらない作品であることは変わらないので。
(photo via
ヘンリーってば奥さんの影響で本好きだし、これまたマッコールさんを思い出さずにはいられないよおう。エグエグ。
ヘンリーが読んでた詩集読みたいなぁ。
”Don't you turn back” Langston Hughes
あるにはあるけれども日本発送してくれないー(涙)
あ、でもいい記事を見つけた!
あと人種差別が当たり前すぎて全く気がついていなかった子供時代からやがてシステマティックレイシズムを認識するようになった過程を白人の方が書かれていた記事を見つけて、これもとても興味深かったのでペタリ。
予告
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 64%