So Be It

見た映画やドラマでFilmarksにない作品の感想と覚書。時にネタバレを含んでいますのでご注意ください。

パージ (The Purge)

でも結局はこういうことなのかも。

パージ [Blu-ray]

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  • イーサン・ホーク
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 2022年3月21日、アメリカは年に1回のパージの日を迎えようとしていた。

 パージの日がスタートした12時間はありとあらゆる犯罪が合法となり逮捕されない。この間は警察、消防、救急、医療サービスは停止となる。

 ジェイムズはパージの日に備えたセキュリティシステムの営業マンで、今期は売り上げナンバー1の成績を叩き出していた。

 気持ちよくパージの日を迎えたジェイムズだったが、ジェイムズの娘ゾーイとの交際を反対されたヘンリーが腹いせにジェイムズをパージしようとロックダウン前に家に忍び込んでいた。

 さらにジェイムズの次男、チャーリーがパージされそうになって助けを求めてきたホームレスの男を家の中に招き入れたことによって、ジェイムズの家にパージをしたい若者が獲物を渡せと集まってくる。

 

 ありとあらゆる犯罪が合法となるなら、お金か宝石でも盗みに行くのが多発するんじゃないかと想像していたら、殺しのニーズが1番高かったようで、結果的にセキュリティシステムが買えない低所得者が標的にされ、殺されまくるという構図が展開。

  セキュリティシステムで安全に守られていたと思っていた家の中が子供たちによってあいた穴によってパージに否応なしに巻き込まれていく家族。

 自分たちが助かるために、助けを求めて逃げ込んできたホームレスを外のパージャーたちに差し出すのか、それとも助けて一家共々殺されるのか。

 親という立場で子供たちにどういう自分を見せるか。

 「家族を守りたい」という思いと人としてどこまでが許されるのかどうか。

 全てが合法化されているからこそ、自分で決断しなくてはならない状況。

 

 自分が巻き込まれたらもう綺麗事など言っている場合ではなく、自分は元々このパージという制度はおかしいと思っていたと言ったところで手遅れということだ。

 

 パージのおかげで経済は回復、失業率1%、犯罪抑止にも成功している。

 こういったことを挙げられれば、なんとなく受け入れてしまいそうな。

 変だとは感じるけれども決まってしまったのならしょうがないという具合に受け入れてしまうのだろうか。

 

 そして自分が巻き込まれた時激しく後悔することになる。

 

 もしかして歴史ってずっとこんな感じだったんだろうかとそんなことも思ってしまった。

 

 イーサン・ホークの妻を演じていたのがサーセイ!

 黒髪だったので最初全然気が付かなかったけれども、やっぱり綺麗!

 サーセイときがついてからは「あんた、この人を本気にさせると怖いぞー」と😅いつサーセイ無双が炸裂するのかハラハラしつつ。

 

私の好み度: ⭐️⭐️⭐️/5

🍅: 39%

www.imdb.com