これはなかなか複雑な気持ちにさせられる映画でした。
劇中でも「藪の中」が登場するけれども、この映画もそういうトーンを狙ったようです。
思いっきりグレーゾーンなお話なので、もし自分が遺族側であればこの判決には納得できないだろうなぁと思うし、さりとて彼がどこまで自覚的だったかということはもはや当人ですらもわからないことかもしれないし。そんな感じで今も悶々しまくる感じで。
こういう形で知らぬ間に巻き込まれるということもよくありそうだしなぁ。
というか、どっちの立場で考えてもゾクリとする怖さがある気がする。
ううーん。
ちゃんと断れよーとは思うけれども。
あの時、彼らが強盗すると主人公が察したとして、断っていらどうなっていたんだろう。
代わりに殺されただろうか?
殴られただろうか?
もしもオーナーが死ななければ、主人公は罪悪感を感じることはなかったんだろうか?
もしバレなければ???
というか、主人公を逮捕しにきたとき、あの警官は逮捕状を持っていなかった。
問題はまずそこなんじゃなかろうか。
話を聞くだけと両親にいい、当人が表れたら逮捕令状無しに逮捕、権利の読み上げもすっ飛ばしていたような気が。英国ドラマ「ブロードチャーチ」だともうこの時点で検察側は裁判に勝てないんだけどー(そのストレスのせいでアレック・ハーディは心臓を煩っちまうんだー)。
思わず日本ではどうなんだと調べてしまいましたがな。
キャスティングはめちゃくちゃ豪華!
「TENET / テネット」のジョン・デヴィッド・ワシントンに「ルース・エドガー」でも一癖ある優等生を演じたケビン・ハリソン・Jr。「ウエストワールド」ファンにはお馴染みジェフリー・ライト。
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 67%