シリーズもののキャラだったのか。
1時間50分もあったとは思えない。
スルーーーーーーーーっと駆け抜けていったというか、アメリカのドラマで既にシーズンを重ねてきている番組の新シーズンが始まる時によくある「5分でわかるナンタラ」みたいな。
恐ろしくいろんなことが起こっているのだけれども、せからしすぎて感情移入する間もありゃしない。
奥さんの死に打ちひしがれている割には上官とも結構いい空気で。
どのキャラクターも印象に残らないもんだから、誰が無事で誰があかんかったんかもイマイチ把握しきれず。シリーズを嗜んでいないために「ああ、この2人はこの時はまだ敵同士だったのかあ!!!」という悶絶(?)とかも全然おこらないし。
ラストは思いっきり「お前誰やねん!なんでそんな偉そーなこと言えるん?? ってか、何フツーに帰ってきてるん??」みたいな。
パスポートを渡されるシーンでもここで彼は僕らがよく知る「彼」になるのかあああ!!!といううち震え感もジャック・ライアンシリーズに精通していないと当然ないわけで、これはシリーズもののスピンオフと知らないで見た私が悪いの???みたいな。
「ドクター・フー」をまったく見たことも聞いたこともない人が、50周年記念スペシャル版だけ見て「なんのこっちゃらか」と意識を失うのと同じとすれば、まぁ知らずに見た私が悪いのか。「全然わからんかった」という感想を見たら「そりゃそれだけ見てもわからないのは当然だな」と説明する気も起きないだろうし(おい)。
ところで、これスタントシーンは全編俳優さん自身がやったそうな。
売り文句でもなんでもなく監督がそういう主義だったそうな。
だから火の中にも水の中にもマイケル・B・ジョーダンは自ら行ったそうな。
防火ジェル?耐熱ジェル?というのをスタントマンさんたちは開発しているので、火の中でもやれるっちゃやれるそうだけれども、なんとなくあえて当人がやってるのに「これ自分でスタントやったの???」ビックリ感もあんまりなかったような。
誰かに感情移入してれば銃撃戦シーンもハラハラの対象となるけれども、感情移入がないので兎にも角にもやかましいしなんか怖くなってくる感じで。
ドラマ的怖さではなく、地震が起きて怖いと感じる生理的な怖さみたいな。
やっぱり火のシーンはめっちゃ熱かったって!!(そりゃそーだ)
あとビックリしたんですが、マイケル・B・ジョーダンってあの"ウォレス”だったの???という驚き!”The Wire"の硬派にはなれない感じのストリートの男の子でかなりヤキモキさせられた...。 ビックリだぜい。
という感じでジャック・ライアンシリーズやジョン・ケリーに思い入れがあればまた違った見方ができたと思うので残念。まぁまたなんの弾みでハマるかわからないので、このシリーズに感しては今はこんな感じで。
俳優としてよりも多くの同胞たちに門戸を開くことを重点的に考え始めている様子のマイケル・B・ジョーダン。きっとチャド兄の気持ちも汲んでのことなんだろうなぁ。
年末に公開予定というデンゼル先生の監督映画にも出演しているし、2人のインタビューとかが上がってくるの楽しみだー。
追記:とか言ってたら2人のインタビューを発見。 2018年に対談していた模様。
「トレーニング・デイ」についてデンゼル先生が、「他のどの役よりも自分に1番近い」って話しておられました。元々の脚本は「リーサル・ウェポン」っぽい内容だったのが、監督がアントワーン・フークアに決まって、 LAギャングの話が加わったとか。
「Inside Man」の特典映像の中で、スパイク・リーとデンゼル先生が対談していて「He Got Game」の役をデンゼル先生が受けてくれた時はスパイク・リー、驚いたとか。デンゼル先生が受けるにはダークな役柄かなと思っていたからって言ってたのもちょっと思い出しました。
私の好み度: ⭐️⭐️/5
🍅: 45%