So Be It

見た映画の感想。時にネタバレを含んでいますのでご注意ください。

マンデラとデクラーク (Mandela and de Klerk)

 これまで見てきたネルソン・マンデラ関係の映画が、「インビクタス / 負けざる者たち」 「マンデラの名もなき看守」 「マンデラ 自由への長い道のり」の3本。

 おかげでザッとした流れは頭に入っていたこともあってか目新しい驚きというのはなかったのだけれども、考えてみれば1997年に公開されたこの映画こそが一番最初にマンデラさんについて描いた映画なので、目新しいも何もむしろこの映画こそが当時の様子を一番生々しく伝えているのかもしれない。

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 この映画ではマンデラ大統領が有罪判決を受け、ロベン島に収監されている頃から大統領に当選するところまでが描かれる。

  映画の撮影中、シドニー・ポワチエがネルソン・マンデラに会いにいっているところがニュース映像に残っている。

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 ネルソン・マンデラは1994年の4月に大統領に就任し、1999年6月に任期満了で退任している。つまりこの映画はネルソン・マンデラが大統領在任中に撮影されたということだ。

  いつだったか「シドニー・ポワチエみたいな大スターがどうして私なんかを演じたがるんだ?」とマンデラさんが言ったというような記事をどこかで読んだ記憶があるのだけれども、この映画が決まってからのことだったのかな?

 

 この映画で一番興味深かったのはネルソン・マンデラとフレデリク・デラクーラの考え方の齟齬だ。

 というか、このフレデリク・デラクーラという人は白人特権を空気のように享受していてそのことに全く気がついていない人物として描かれているのだけれども、よくもまぁ交渉中にマンデラさんキレなかったなぁとそこに感心してしまった。

 あまりのド厚かましだに私の方がイライラして「テメェどのツラさげてそんなこと言いやがる!!!」とTV画面に手元のクッションを投げつけたくなる衝動に駆られまくりで。

 それをかろうじて引き止めたのは、デラクーラを演じていたのが「バットマン ビギンズ」で執事のアルフレッドを演じていたマイケル・ケインだったからで😓(アルフレッドを憎み切ることは俺にはできねぇ...)。

 

 黒人居住区での警察の振る舞いを「知らなかった」と言い訳するデラクーラに、大統領なのに知らなかったってそんなことあるかいなーと激昂するマンデラさん。いやもう本当にさ😡寝言は寝てから言ってくれという感じでプンスカぷんぷん💢💢むしろ本気で知らなかったんだったらそれこそ大統領でいる資格ないじゃないか...。

 

 この映画ができた経緯がわかる記事はないかと検索をかけていたら、このデラクーラ氏が「アパルトヘイトが人道に対する罪だという考えは、白人の南アフリカ人に汚名を着せるために仕組まれたものだ」という発言をして物議をよんでいるという記事を見つけて、顎ガクーン。しかも2020年2月の記事だった....。

www.asahi.com

  ということはこの映画の中で描かれているデラクーラはすごく忠実に描かれていたんだなぁと。 このあたりの経緯が後世にきちんと伝わらないことを心配して、企画された映画だったのかもしれない...ってあくまでも推測の範疇だけれども。 

  

 ちなみにシドニー・ポワチエが演じるマンデラさんがどうだったかというとこれまたカリスマもカリスマで、ポワチエさんの”善性”オーラがもう眩しくてたまらない感じでしたとも。

 

 私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️/5

🍅:68%

www.imdb.com