一番恐ろしいのは....。
どうやら致死ウィルスが蔓延しているらしい世界の片隅で両親と隠れ住んでいたトラヴィスという17歳の少年の物語。
ウィルス感染を避けるため、森の中の祖父の家で両親と隠れ住んでいたトラヴィス。しかし、祖父が感染してしまい、父親のポールはトラヴィスの目の前で祖父を射殺、2人で遺体を森に運び、燃やして埋葬した。しかし、その頃からトラヴィスは悪夢に悩まされるようになる。 発症したら速攻で殺す感じからゾンビに変貌するパターンなのかしらと思ったらそういうことではなかった。空気感染なのか接触感染なのか体液感染なのかよくわからないけれども、物々しいマスクをかぶっている割に、感染対策がユルすぎてついついツッコんでしまいたくなるのはコロナ禍視聴だからなのか。
途中からもう一家族登場するのだけれども、マスメディアもネットも使い物にならないらしく誰も詳細を知らないっていう。案外とっくに感染治まってたりするんじゃないのかとか気になってみたり。
トラヴィスの様子から、実は彼は既に死んでいて地縛霊となって誰もいないこの家を彷徨っているとかなんだろうかとも思いもしたけれど。
感染対策がザルなので、お互いのためということで隔離しあったところで、何も防げてませんが?というこのどうしようもない感じをどうしたらいいのか。
トラヴィスが可愛がっていたワンコたんもよくわからない何かと格闘したせいで感染してしまい。血塗れすぎるのが怪我によるものなのか発症によるものなのかよくわからなかったけれど。(そして案の定このワンコたんの喪失が1番悲しかった)
トラヴィスが途中から結構血を吐いていてそれが夢なのか現実なのかもよくわからない感じで。
疑心暗鬼にかられた人間がとる行動の恐ろしさみたいなものを描いているのかなぁとは思いつつ、トラヴィスは17歳だから同じ屋根の下で他の夫妻にイチャコラされるとなかなか辛いお年頃。
場面が家の中か森の中しかなくて、もしや恐ろしく予算のない映画で工夫次第でこんなスリラーが取れるんだぜーっていうことに挑戦しているんだろうかという気がしてくるぐらいすぐに画面が真っ暗になる。
映画館なら良かったのだけれどもお家鑑賞なのでTV画面に自分が映ることになるんだよ。自分を眺めていてもしょうがないから思わず手を振っちまうよ。
でもケルヴィン・ハリソン・Jrを見るのは楽しかったかな。俳優力を試されるようなこの作品で十分魅せてくれたので。彼の実力を遺憾なく世間に見せることができたので、この映画も十分存在意義があるといえばある。
オチはまぁそうならなければいいなと思いながらも冒頭でなんとなく予測できたものだった。まぁ途中から地縛霊じゃないのかと疑ってたりもしましたが。
結局、接触感染なのか空気感染なのか体液感染なのか。
あと襲ってきていたものはメタだったのかな....いやでもどうかな...とほのっとしたもやもや感を残しつつ検索して🍅の評価見たら高評価だった。
マジか!!!
そもそも自分が面白いと思うドラマは大抵評価が低くてすぐ打ち切りになったりするから、きちんとしたドラマをかぎ分ける目を持ちたいと思い、面白いドラマを嗅ぎつけるのがうまいドラマのレビュアさんが映画フリークさんだったので、ということは映画の見方がわかればドラマのかぎ分けもうまくできるようになれるかもと思って、見始めた映画だったのに。
積極的に映画を見るようになってその覚書のためにこのブログはじめたわけだから、そろそろ2年か3年ほど経ったと思うのだけれども、相変わらず”評価”と気がぜんぜん合わない。
しかし、この映画は絶対ダメなやつだろうと確信していただけに、自分にどん引いてしまった。
あれなのか。
映画音痴というやつなのか???
これは不治なのか?
まぁ、自分が面白いならそれでいいじゃないかという話ではあるけれども。
ええ、何が一番恐ろしかったって自分の映画の判定眼というか審美眼ってやつですかね。
自信がなさすぎて「すごくいい映画だから是非これみて!」とかって言えないのが悲しい....。
あと、タイトルをとにかくカタカナにするのはあれですか。データ登録でどのみちカタカナで書かなあかんみたいな理由とかなんでしょうか???
私の好み度: ⭐️⭐️/5
🍅: 87%