ティーンズ向けならこのくらいがちょうどいいのかなどうかな?
頑張ってアフリカン・アメリカンのカルチャーを紹介しようとしていた心意気は十分に感じたけれども、人種差別が単なる”気持ちの問題”でしかないと解釈しているところで既に認識の”甘さ”が露呈しまくっていたりもするわけで。
授業で自分の血液を知ったゾーラは自分が母親から聞かされている父親からは生まれ得ない血液型であると知り、ショックを受ける。母親のサラに問いただすと、父親が死んで深く傷ついたサラは精子バンクで精子を買い、ゾーラを授かったという。
ゾーラは幼馴染のティケーキに手伝ってもらい、サラが利用したという精子バンクに侵入。コンピュータのデータから静止提供者の身元を割り出し、会いにいく。黒人の父親を期待していたゾーラだったが、データにあった当人が白人であったことにショックを受ける。
最愛の夫が死んでその寂しさを埋めるために精子バンクで子供を授かろうとするというところも、それはないんじゃなかろうかという気がするんですが。これから1人で生きていかないといけないというところでそこにお金使うかなぁ???と思いつつ、まぁそこは人それぞれとして。
ゾーラが動揺して戻ってきたので事情を問いただしたサラが、ゾーラが精子提供者を突き止めたと知り、しかも白人だったということでサラが精子提供者とされるハルの元へ怒鳴り込む....って、あらすじ書いてみて、うーん、ちょっとまぁ無理やり設定感ありすぎな気がするんですが。
とはいえ、ニア・ロングとウィル・スミスがめちゃくちゃ可愛かったので基本的には全然気にならないんですよ。他愛なく笑って流せるというかティーンズ向けっぽい感じで。
ニア・ロングは23歳。ウィル・スミスは25歳....高校生設定かと思っていたけれども、大学生だったのかな。いやでもゾーラはMIT進学を希望していたしやっぱり高校生でいいのか???
ゾーラのお母さんがウーピー・ゴルドバークで、精子提供者がテッド・ダンソン...って「Good Place」のマイケルだったのー????
全然わからなかった!!!全然面影なかった!!!
この映画の中でテッド・ダンソンはクマちゃんと絡んだり暴走象さんの背中に乗ったり...って、こう書いてみるとやっぱり謎な映画だなぁ。
まぁ、そんな感じで。
ラストはゾーラの卒業式で黒人大学っぽい卒業式スタイルだったのでちょっと興味をくすぐられて検索したら撮影はオハイオ大学でオハイオ大学は1969年にアフリカン・アメリカンの歴史を教えるカリキュラムを取り入れた大学で、マルチレイシャルに対応したカリキュラムを持つ大学ということではなかなかの古株っぽい。
アメリカで一番最初にできたアフリカン・アメリカンのための大学は1867年に設立されたハワード大学だそうな。
エンディングは気持ちをアゲずにはいられないノリ。
このまま未来は明るいんだって気持ちになれて、そのまんまの未来だったらよかったのに...とほのっとついつい黄昏つつ。
ウィル・スミスもサウンドトラックにDJ Jazzy Jeff & The Fresh Princeで参加。
私の好み度:⭐️⭐️/5
🍅:31%