So Be It

見た映画やドラマでFilmarksにない作品の感想と覚書。時にネタバレを含んでいますのでご注意ください。

俺はマンデラになる (Tout simplement noir)

フランスのBlack Lives Matter状況をコミカルに描いたモキュメンタリー。

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英語タイトルは「Simply Black」

 

 フランスの笑いの文法に全然馴染んでいないこともあって、どこまでをどう受け止めていいのか掴みかねているというのが正直なところなのですが。

 

 オマール・シーが出演するということで見たわけなんですが、名前はしょっちゅう会話の中に上がってくるものの出てくる気配が全然ないので「こりゃオマール・シー詐欺だな」と途中からオマール・シーは諦めました。

 

 一見するとアメリカで起こっているBlack Lives Matterムーブメントを揶揄しているかのようなノリに見えなくもないんですが、どうもそういうことでもなくて。

 地続きであるヨーロッパならではというか、もう長い長い歴史の中で本当にいろんな人種がまざりあっているし、やらかしたりやらかされたりと加害者だったり被害者だったりと関係性も感情もそのぶん複雑も複雑という感じで。

 だからと言って人種差別がないのかといえば全くそんなことなくて。

 実の所、お互い相手に対して”敬意を払う”ということができるようになればなんら複雑な話でもなんでもないのだけれども、それだけのことなのになかなかそういう風には動いていけないもどかしさのようなものとか。

 

 で、オマール・シー詐欺かと諦めていましたが、オマール・シー登場してくれました!

 この人ってフランスでは「すごい成功者」ポジションなんだなぁと。

 オマール・シーがそう振舞っているというのでは全然なくフランスでの受け止められ方が。

 

 もちろんすごい成功者であることは事実なんですが。

 LAで去年デモ行進に参加したのもフランスでもできるはずだという思いがあったのかなぁなんて思ったりして。

 ネトフリの「Lupin」が成功して本当に良かったとしみじみ思うわけでした。

 「2 Alone in Paris」のカーティス役を演じていた人も登場していました。

 もうちょっとフランスのエンタメ事情に精通していればもっと「ああこの人!」と反応できて楽しかったんだろうなと思いますが残念です。

 

私の好み度: ⭐️⭐️⭐️/5

🍅:- 

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