So Be It

見た映画の感想。時にネタバレを含んでいますのでご注意ください。

レクイエム・フォー・ドリーム (Requiem for a Dream)

ドラッグは怖いよ。身を滅ぼすよー。

レクイエム・フォー・ドリーム (字幕版)

レクイエム・フォー・ドリーム (字幕版)

  • 発売日: 2014/12/08
  • メディア: Prime Video
 

 

 

 主人公はハリーという若者。

 ヘロインを買うお金を得るために母親のテレビを質屋に売ってはそのお金でヘロインを買うというような生活を友人のタイロンと繰り返している。

 薬を買うお金が欲しいハリーはタイロンとヘロインに混ぜものをして売り始める。

 金回りが良くなり、ハリーはデザイナー志望のマリオンと甘い同棲生活を送るようになる。 

 全てが順調に回っているように思えたが、薬の供給が断ち切られた途端、薬を得るためならハリーは手段を選ばなくなっていく。

 

 姉と見ていたんですが、映画を見終わって「よーわからん映画や」と私が漏らしたら、「え?何が?」と尋ねてきたので、「だってさ、お母さんが処方箋で覚醒剤もらえてるねんから、その薬飲むなり売るなりすれば良かったのに。っていうかジャンキーがあの薬を見逃すなんてあり得へんって」というと姉にどん引かれてしまいました。

  でもでもでもドラマとか映画見ていればドラック・アディクトあるある筆頭ですよねー????

 

 マーロン・ウェイアンズ出演作品攻略の一環として視聴。

 スタンダップのスキルを磨きたくて俳優業に手を出したというようなことをインタビューで言っていたのですが、これまたすごく体当たりな役柄で驚きました。

  ウィル・スミスが言っていたことですが、ことコメディとなると自分の意に染まなかろうが世間にどん引かれそうだと思ってもそういった理由で”やらない”という選択肢は存在しないそうなので、スタンダップコメディアンになるのだからこれくらい平気でやらなきゃっていう心意気だったのかもしれません。

 彼が演じていたタイロンがこの映画の中で感じられる唯一の温かみ的存在で。

 タイロンの存在がなければもっと薄ら寒い思いをしていたような気がします。

 

 マーロン・ウェイアンズによると、最初にシナリオを読んだ時はタイロンがまるで70年代からきたのかというような話をしていることに面食らったそうです。で、またステレオタイプの黒人キャラかと思いつつ、よく飲み込めなくて原作を3回読み、それから「Pi」を見て、監督に惚れ込み、もうセリフについては気にしないと決めたとか。

 きっと監督はこういった話し方がしっくりくる世界観の映画を撮るつもりなんだろうと理解したそうだ。

  この映画をみて怖くなって「クラックやめた」という話しかけられることもよくあったとか。

  撮影に入る前の準備期間中、2月のNYを監督と歩いていた時に監督から「このニューヨークの寒さを忘れないで欲しい。8月に冬のシーンを撮るから」と言われて、「俺はニューヨーク育ちで暖房もコートもない家で生活してきたんだから言わなくたってわかるよ」と答えたそうで、このことが一番この映画で忘れられない記憶となっているそう。

 

 ハリーのお母さんはテレビに出演することになったと電話を受け、それに間に会うように一張羅であるドレスが身に合うようにダイエットしなければと痩せる薬を処方してくれる医者の元にいく。

 そこで処方された薬が覚醒剤だったのだが、その医者はちゃんと逮捕されたんだろうか。

 医者に処方された薬がアディクトの要因になってしまうというのは、処方される側にとっては防ぐのが相当難しいと思うのだけれども。

 

 こうなりたくなければドラッグに手を出しちゃいけませんぜ、という点ではいやもう本当に。

 アディクトは恐ろしい。

 アルコール依存症怖いよ映画「フライト」と並ぶアディクト恐ろしやー映画だったなと。

 

 にしても映画やドラマでめちゃくちゃよく聴く曲が全編通してずーっとかかっていて。

 これのサントラだったのかーと。

Summer Overture

Summer Overture

  • クリント・マンセル
  • ポップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 他の作品のイメージが色々つきまくっている曲なので、その点では気の毒な映画かもとか思ったり。

 だって、くどいほどにかかるんだもん。

 もういいよこの曲はってなるのはきっとすでに聴き慣れすぎている曲であるせいで、これがお初で聞いたんだったらもっとこの映画のイメージとリンクしたんだろうなぁって。

 まぁ遅れてみる映画やドラマでは避けられない宿命ですかね。

 

 実の所、ハナもハリーもタイロンもなぜドラッグ常習者になってしまったのかよくわからない。

 そのくらい身近だったという感じなのでしょうか。

 友達に勧められて、その場の勢いでなんとなくとか軽い気持ちで手に出したのが次第にヘビーユーザーになっていったってことなんでしょうか。

 

 アディクトは自分では理路整然と考え、状況もきちんとコントロールできていると思っている段階が一番恐ろしいですよね。だってそこまでくるともう簡単にはまずいことになっていると自分では気がつけないわけですから。

  

私の好み度: ⭐️⭐️/5

🍅: 79%

www.imdb.com