エディ・マーフィは頑張る。
前作が思いがけず面白かったのでちょっと期待していたのですが、まぁ...言うなれば「スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還」をどう受け止めたものかと困惑するような気持ちに似たようなものがあったようななかったような...。
エディ・マーフィはどういう仕事であっても"エディ・マーフィ”としての自分の仕事をきちんとする人なので、今回もエディ・マーフィとしてのクオリティは安定。
エディ・マーフィのドリトル先生は朴訥な感じがあってとっても可愛いので、それなりに十分楽しいし、サーカス育ちの熊のアーチを野生に戻すための奮闘する姿も可愛かったですが....。
まぁ...、いいか。(←は?)
この頃のエディ・マーフィは自分自身もパパンなので子供と見られる作品というのに関心があったという感じなのかな。きっと「Life」で相当精神すり減らしただろうから、深く考えずにすむ仕事がちょうど良かったのかもしれないし。
サーカス育ちのクマのアーチが頑張って野生のクマの女の子エヴァにふさわしい野生熊になれるよう奮闘する姿もなかなか涙ぐましいものがあったし、サポートするドリトル先生も可愛かったしいいんじゃないでしょうかね。
そういえば、エディ・マーフィが子供の時に映画「ドリトル先生不思議な旅」を見たことがあるっていう話をインタビューでしていて、すごくいいなって思ったって話していたので、人種差別描写などでドリトル先生の本はアメリカで絶版になったりしているのが「そういうことではないんじゃない?」なんて思いもあったのかもしれないなぁって思ったり。
だったら自分が出たら文句ないだろうみたいな。
子供たちには読んでほしい本だって思ったのかもなぁとか。
そういうことを声高に言わないでスルッとやっちゃう人だからなぁ、とかとか。
Eddie Murphy: You know, I want to say something. You know, like, I think, maybe, like, 30 years ago, there was a woman that wanted to sing in here. A black lady that sang opera that wanted to sing. What was her name? Marian Anderson. And this place was like segregated, and they couldn't sing here. And She couldn't sing in the place, and here we are, like, not even 50 years later, a 22-year-old black man onstage getting paid to hold his dick. God bless America.
- via Eddie Murpphy: Delirious (1983)
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️/5
🍅:42%