「The Hollwwood Repoter」がやってる色んな俳優さん同士集めて語らせる企画「Roundtable」シリーズでウィル・スミス、サミュエル・ジャクソン、マーク・ラファロ、ベニチオ・デル・トロ、マイケル・ケイン、ジョエル・エドガートンのトーク回がとっても面白かったので。
それにしてもウィル・スミスに驚きました。
めちゃくちゃ生真面目というか、10代の頃からショービズでやってきた代償なのか、きっちりきっかりと物事を捉える傾向がある感じで、もう少し”ちゃらんぽらん”要素があった方がいいんじゃないかと心配になったぐらいですが、最近のウィル・スミスを見ていても別に心配はない感じなので、この人はきっとこれで良いのでしょう。
役といえども自分の主義というか信義に叛くことは受け入れられないようで、タランティーノ監督に「ジャンゴ」をオファーされた時の話が興味深かったです。彼はジャンゴの行動動機は”愛”でなくてはおかしいと考え、タランティーノ監督はジャンゴの動機は”復讐”であるという考え。ウィル・スミスとしてはこの映画に出たくて、かなり話あったらしいのだけれどもどうしても折り合うことができず、断ったとか。バイオレンスより愛が大事と熱く語るウィル・スミスーに「バイオレンス楽しいぞー」とつっこむサミュエル・ジャクソンがおかしいのなんのって。ウィル・スミスの隣に座っていたベニチオ・デル・トロに「バイオレンスといえば”Sicario"でガキども撃つ場面、あれちゃんと血塗れになるとこ映してほしかったー!」って😂。サミュエル・ジャクソンはとっても俳優さんらしく役と自分を完全に切り離して考えられる人だし、映画は所詮映画と。あとタランティーノ監督からどんな風に役のオファーが来るのかって話も面白かったです。電話あったら考えずにあっさり引き受けてる感じで。タランティーノ監督についても、「よくレイシストって言われるけれど、彼はただ映画がめちゃくちゃ好きなだけ」と。
あとサミュエル・ジャクソンは一時期ラッパーとは共演しないことで有名だったらしく、ウィル・スミスが自分もラッパーだったから傷ついたと言ってた場面も面白かった。面白いというのは語弊があるかもしれませんが、ちゃんと「うそ。傷ついてない」って小声で言い直すウィル・スミスの繊細さがなんともかんとも...(自分の考えは曲げないけれど人に対してすごく気をつかう感じが....その性格ってめっちゃ疲れそうと😅)
サミュエル・ジャクソンは細かいことは気にしない感じなので(とか油断してたら恨みごとはしっかり覚えてそうですけれども😅)。
偏見と人種差別の違いなどウィル・スミス、そういう話も結構真面目に話し出して、長くなりそうになると、サミュエル・ジャクソンがいい具合にまぜっかえしてくれていたのが、さすがという感じがしました。
マイケル・ケインも色んな裏話をしてくれて、これまたサミュエル・ジャクソンのリアクションも面白く。
ベニチオ・デル・トロとマーク・ラファロは一時期同じドラマスクールに通っていたみたいでその話もおかしかったし、教わった先生について「演技を教えながら珍しく演技することを知っていてー」っと語った途端の全員のドラマスクールに物申す感じの食いつき方がめちゃくちゃ面白かったです。