So Be It

見た映画の感想。時にネタバレを含んでいますのでご注意ください。

星の王子ニューヨークへ行く 2 (Coming 2 America)

Zamunda Forever!

星の王子 ニューヨークへ行く 2

星の王子 ニューヨークへ行く 2

  • 発売日: 2021/03/05
  • メディア: Prime Video
 

 

 

 まず最初にこの映画を鑑賞した正直な感想を言えば、まぁ、残念な仕上がりだったなぁと。

 30年ぶりの続編というところで「やっぱりこうなったか」というところではあったのだけれども、ここのところエディ・マーフィ映画で外してなかったので、ちょっと期待してしまっていたようだ。

 それなりには面白いし笑える部分もあったのだけれどもゆるいというか間延びしていた感が否めないというか。

 

 見ながら終始感じていたのは「私にはわからないけれどこの人きっと当時人気のあった人なんだろうなぁー」とか、「この人はかつて人気があってその時の持ちネタをやってる感じっぽいけれどどうなんだろう」とか。

 ちゃんとわかったのはSalt-N-Pepaで、これは最近のHip-Hopのお勉強の成果なのだけれども。

 

 Salt-N-Pepaを見たことでSiriusXmでRock the Bell というラジオ番組をスタートさせようとしていた頃にLL cool Jがよく言っていたことを思い出した。

  うろ覚えではあるが、「まるでHIp-Hopのことを何かの悪い冗談や一時的なブームにすぎず、すでに過ぎ去ったもので埃を被ったものであるかのような扱いをするメディアの傾向に我慢がならない」とか「ビートルズやローリングストーンズは文化を築いたと今も変わらず話題に登り、敬意を払われるのに、同じように世界中を席巻し、文化を作ったにもかかわらず当時のHIp-Hopのアーティストが同列に語られることはない」とか「このままではあの時代に築き上げた確かな文化が完全になかったことにさてしまう」と、Hip-Hopの歴史をきちんと語り、Hip-Hopのアーティストたちのことを敬意を持って取り上げる発信メディアとしてRock the Bellsラジオをスタートさせていた。

  それでも当初はLL cool J専門チャンネル的な誤解を受けていたみたいだけれども、LL cool Jは辛抱強くHip-Hopのパイオニアたちに感謝し、当事者である彼ら自身に当時を語ってもらい、忘れ去られた人々のことやインパクトについてきちんとミュージアム的に紹介していくというコンセプトを語り続けていたし、その後、ウェブサイトも作ってHip-Hop文化を発信し続けている。

 

 

 話がずいぶん逸れてしまったがSalt-N-Pepaが登場したのをみたとき、この映画でもそういう試みをしようとしているのかなとちょっと思った。

 

 前作のオリジナルキャストの面々とウェズリー・スナイプス、トレバー・ノア、モーガン・フリーマンは映画を見ていてすぐに認識できたので、他にどういう人たちが出ていたのかなと見てみると....。

 

Salt-N-PepaとEn Vogueは「Whatta Man」で1993年にコラボしていたんですねぇ。

ナイジェリアン・アメリカンのDavido。

Gladys Knight は7回グラミー賞を受賞している。

 

 またズーっと後になって「あの時のあれはこれかー!」となりそうな気がするので、 まとめ記事をペタリ。

screenrant.com

 

 元々続編を作るつもりは皆無だったのがある時ハロウィンでザムンダの仮装をしている人々を見かけて、この映画がカルチャーとして根付いていると思い、アーセニオ・ホールに続編のアイデアが浮かんだかもと電話をしたらしい。

 そこから脚本が形になるのに5年ほどかかったというから、2015年頃から企画が立ち上がってきた感じかな。

  エディ・マーフィは2017年にお兄さんのチャーリー・マーフィを白血病で亡くしている。順調に回復していると思っていた矢先のことだったので、途中精神的にも辛い場面もあったはず。

 

 アキーム王子の2番目の娘役がエディ・マーフィの娘さんでこの映画がデビューとなるらしい。

 それからアキーム王子の隠し子を演じていたラベルはジャーメイン・フォーラー は「Sorry to Bother」にも出演している俳優でありコメディアン。

 彼はエディ・マーフィの息子マイルズ・マーフィと一緒にシナリオを書いたりする仲で家にもよく出入りしていたそうだ。

 映画のオーディションというか監督から会いたいという電話がかかってきたりして、会って話をしたりすることはあっても具体的に映画出演に関して話はしなかったし、その後にマイルズを訪ねた時にエディ・マーフィと家で顔を合わせることはあってもその話は一切しなかったそうだ。

 彼にとってエディ・マーフィとの友情や教えは「役が欲しい」とかそんなこととはとても引き換えにできないかけがえの無い大切なものでその話でその大切な関係を台無しにしてしまいたくなかったという。

 監督からラベル役に決まったと電話があり、そのあとマーフィ家にいっても口に出さないでいたら、エディ・マーフィの息子マイルズが「やったな!!!!」と一番最初にそのことについて口にしたそうだ。

  ジャーメイン・フォーラー はエディ・マーフィの「 Row」を見てスタンダップ・コメディアンを志すときめたらしく俳優業はスタンダップ・コメディをするための勉強の一貫としてやってきたという。

 

 なんだかまとまらない。

 

 星の王子が見せたザムンダとなんちゃってアフリカ文化は自分の出自を知らないアフロ・アメリカンたちにとっての心の故郷となり、Hip-Hopカルチャーのように彼らにとって自分たちのルーツを語る上で欠かせないものの一つになったのかもしれない。

 

 落とし所迷子になって検索かけていたら、なんとなんと、マイケル・B・ジョーダンをアキームの息子役にして「星の王子2」をつくる気はないかとブラックパンサーの監督ライアン・クーグラに持ちかけられたとか。その後で「ブラックパンサー」が決まって、その話は自然消滅したらしいのだけれども、”アキームの息子”というアイデアは残ったのかもしれない。

 ライアン・クーグラが「星の王子」の続編をやりたがっていたというのも興味深い。

 アフリカの文化をセレブレートする映画をやりたいという思いがあったんだなぁって。

 

 あと、トレバー・ノアのDaily Showにエディ・マーフィが出た時に、トレバー・ノアが自身のキャラクターにつけた名前がとてもホンモノで、自分たちが考えたアフリカっぽい名前は全部うそっぱちだなぁってことをエディ・マーフィがいうところが印象的で。

あと、口髭を映画の役で一度だけ剃ったことがあって、外に出たら誰にも気がついてもらえなくて寂しかったという話を😅きっと自分は醜いに違いないって思ったってそんなぁ😅

 

追記: やはり2回目視聴の方が色々気がつけて楽しめた。アフリカのどこかにザムンダがあって、みんなで笑ってるんだろうなって、ふと思い出してはニッコリできるような優しい映画だなぁと。うまく言えないけれど、元気をもらえる“故郷で仲間と過ごした楽しい想い出”みたいな映画。

1回目みた時はそもそも占い婆ちゃんがアーセニオ・ホールと気づいてなかったし😅ラストも2人で歌ってたんだなぁと😂

 

 

参考インタビューなど

www.nytimes.com

 

 

 

 

・1番最初に作ろうとした映画が「チャイニーズ・コネクション・アゲイン」で予算15ドル(50ドル??いや15ドルって言ったと...😅)、全部黒人キャストでやろうとしたとかって。

・ショービズにいなかったら車の駐車係やってたと思うからショービズ大好き

・スタンダップが恋しいともうこの時から言ってたんですねぇ。デイモン・ウェイアンをクラブで見てめっちゃ面白かったって話を。

・エルビス・プレスリーが何故好きかという話。存在感がものすごいからと。

・アーセニオ・ホールがプレスリーとエディ・マーフィに共通点はあると思う?と聞いたら、「全然ないよー。エルビスはめっちゃ白人だし、僕はめっちゃ黒人だし、メンフィンスに行ったことないけれど、行ったら多分吊られちゃうだろ?」って😅シュールもシュール。

・ビックリした。マイケル・ジャクソンが出てきた!MTV賞の視聴者投票の受賞トロフィーをお互いに渡し合ってるー😅マイケルを1人にするなーってアーセニオにツッコんでるエディ・マーフィが可愛すぎる!😂

・この2人が話しているだけで面白すぎる!!!「星の王子2」はこの2人が一緒にいるところをまた見られたっていう嬉しさもファンの人たちにはあったのかもなぁ!

 

・ちょっとまた時間がある時に見たいので見つけた分をここにペタリ。

 

 

・全然関係ないですがOprah Winfreyとのインタビューもペタリ。

 

私の好み度: ⭐️⭐️⭐️/5

🍅:  49%

www.imdb.com