こんなポワチエさん見たことない!!!😆💓
いやもうこんなに楽しそうに芝居やっているポワチエさんみたことないですよ。
常にどこかしらカクカクとした動きをする傾向のあるポワチエさんなんですが、今回はナチュラルもナチュラル。
もう全編にわたって遊び心満載すぎて、正直ポワチエさんがここまでお笑い演技にハマるとは!
これはもう嬉しすぎる発見でした。
地域の友愛会の幹部メンバーであるビリーとクライドは友愛会の集会所を新たに建設する資金を集めるため奔走していたが、なかなかあつまらず、しかも現在使用している建物は市によって取り壊しになることが決定していて、期限はあと1週間に迫っていた。
ビリーはこれまで貯めていたお金を元手にボクシングの賭けでお金を増やそうとクライドに提案する。実はクライドは催眠術の名手であり、その能力を使えば必ず必要な資金が稼げると確信していた。渋るクライドを説得し、妻を連れてニューオリンズへと向かう。
催眠術ってー!!!😂って感じなんですが、これが強烈な効き目を発するものだからもうお笑いごと。
クライドがどこでそんな能力を身につけたかというと軍の衛生兵だったのでと説明するんですが、精神治療の一環とかということなんでしょうか???詳しくそこは説明されないのでわかりませんが、まぁいいんです。
催眠術の名手クライドをポワチエさんが演じているんですが、これが形容し難い可笑しさで!😂
ビリーを演じているのはビル・コズビー。
この映画でポワチエさんが本当に面白く動けていたのはビル・コズビーが相手役だったからかもしれないし。
この映画、深刻になりそうな場面をさらりと思いもよらなかったおバカ手法で抜けるということをいい具合にやらかしていて、おバカ映画だけれどもどこか品がいい感じで、最後まで結構ハラハラ(笑いながらだけれども)させられつつ、いいところに着地してくれる。
2人のケミストリーも本当に良かったので、というかこんだけのびのび演じているポワチエさん初めて見たよ!!っていう「こんな演技もできる人だったんだ〜」って終始その驚きと喜びでもうとにかく全編思い切り楽しみましたとも!
あとこの映画監督がシドニー・ポワチエとなっていたので出番は少ないのかなぁと思っていたら思い切りでまくっていたので、しかも奇抜な衣装とかヘンテコな催眠術とか、もしや誰もこういう役をオファーしてくれないから自分で監督してやるしかなかったという事情なのかしら???とかそこまでしてこういうお笑い系がやりたかったの???とか色々妄想膨らませては笑ってしまっていたんですが、当初の予定では監督だけで出演する気はなかったと。
ところがキャスティングで映画会社の方が難色を示したので、興行的なこともあって自分も出るようになったと。
この映画でポワチエさんに親しみを覚えるファンの人が続出したとか。
それまではどこか近寄り難い感じなところもあったそうなので。
ポワチエさんはそういう風に思われていることも気になっていたので、この作品ではお笑いにあえて挑戦したし、当人もすごく楽しんでいたと。
どのシーンも結構即興でシナリオに書かれていないこととかもどんどんやったらしく、出演者みんな舞台俳優さんなのでその点では誰もそれで困ることはなかったとか。
あと脚本家の人がコメンタリーで「70年代の服装ってあんなんだっけ???当時僕らってあんな服装してた???」と言い出すのがおかしくて。
あえて奇抜な衣装でってシーンはともかくその扮装をといたシーンでもなかなかな服装だったので。
いやー、70年代って愉快だなぁ😂
ビル・コズビーといえば、2015年にビル・コズビーから性的被害を受けたという35人の女性の人たちがニューヨーク・マガジンのカバーを飾り、2018年に禁錮3〜10年の実刑判決。仮釈放は認められず現在服役中。
エディ・マーフィが「Comedians in Cars Getting Coffee」で話していたことだけれども、ビル・コズビーからなかなかのイジメを受けていたようで、この人に対して良いイメージを抱くことは難しいのだけれども、それでもこの映画を撮影した時点でシドニー・ポワチエと30年来の気心のしれた友達だったときくと、ビル・コズビーの一件はポワチエさんは辛かっただろうなぁと複雑な気持ちがしたり。
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 63%