イタリア発ドラマ「Zero」はとっても少年ジャンプ風味。
「ブラックリスト」の続きを見ようとネトフリにログインしたら薦めてきたので、このタイミングで見逃したら後から探すのに苦労しそうと思い視聴したんですが、これが驚きのイタリアドラマで。
イタリアドラマって多分私これまで見たことないんじゃないかなぁ....。
というわけでそもそもどういう傾向にあるのかよく知らないんですが、「がんばれがんばれオトコノコー!!!」な作風は日本の少年マンガを彷彿とさせるもので、日本のコミック好きのクリエイターが作ったのか、それとも....いや多分十中八九間違いなく日本の少年マンガ好きが作ったドラマだと思うんですけれども。
というのも、そもそも主人公の17歳のオマールが日本のマンガが大好きなんですよ。
オマールは日本のマンガのような漫画を描くのが大好きでいつかプロになる夢をもっている。彼の両親はセネガル出身で移民が暮らす街バリオに住んでいる。オマールはイタリア生まれで、セネガルには一度も行ったことはなく言葉も父親と違うが意思の疎通に問題はない。母親はオマールが8歳の時にいなくなってそれっきりだ。 今、このバリオはジェントリフィケーションの脅威に晒されており、あの手この手で住民は街の立退を迫られていた。
でたなジェントリフィケーション!!!(←すっかり諸悪の根源認識)
オマール・シーの「アンタッチャブルズ」を見た時にフランスの黒人の人たちもアメリカの黒人の人たちと変わらない立場にあるんだなぁと驚いたのですが、イタリアもしかり。
「ジェントリフィケーションは地元の人たちにとってもいいことでしょう?」とオマールが付き合うようになったアンナちゃんがオマールの怒りが全く理解できずに尋ねるところがあるわけなんですが、いやもう、「このあたりいつの間にか綺麗になってお洒落な店がいっぱいできたねー」と自分も喜んだりしていたクチなので言える立場には全然ないんですが、喜んでいる場合じゃなかった。
バリオの街を守ろうとオマールと仲間達が奮闘するわけですが、面白いのはオマールは透明人間になるという特殊能力をもっているということ。
最初は当人もコントロールできないんですが仲間達と出会って、その力をバリオの街を守るのに使って欲しいということでどうすれば透明になるのかみんなで探ったりして、ある程度コントロールできるようになりバリオの街を奪われないよう仲間たちと奮闘する。
ところが彼の特殊能力にはもっと深い秘密が隠されいるようで、それが母親の失踪とも絡んでいるようだと、いよいよ物語は核心へとググッと前に身を乗り出したところで.....
クリフはんがられたあああああああああああー!!!!!😭😭😭
と深夜に泣き叫ぶハメに。
1話30分弱なのでサラッと見れますし、物語が進むペースも早い。
ベタもベタ展開ですが日本の少年マンガの王道に沿っていると思えば、それも気にならないし、「ああ、なんかめっちゃジャンプな感じだわ〜」 とむしろこのベタ感が楽しい。
オマールの仲間の1人、モモちゃんをイタリアの人気ラッパーの人が演じているようなんですが、モモちゃんがまたいいキャラなんですよ!
でも、なんといってもオマールを演じているGiuseppe Dave Sekeがすっごく可愛いので!
もう眼福も眼福💖
オマールの妹サラちゃんもとっても可愛いのです。
今回の配信分ではそれほど活躍の場はないのですが、このサラちゃんが今後のストーリーのキーとなってきそうなので。ここの兄妹関係も極めて少年ジャンプっぽいので、サラちゃんをめぐってオマールが妹を守るべくどう活躍するのかもめちゃくちゃ楽しみなのであります!
シーズン2となるのかシーズン1後半戦となるのかわかりませんが続きが楽しみでしかたありませんよー。
そうそう。イタリアでは黒人の人たちがメインキャストを務めたのはこのドラマが初めてのことだそうです。
ドラマでもでてくるんですがイタリアで生まれても国籍がもらえるわけではないようなので、なんだか色々と複雑そうだなぁと。
予告をペタリ