痛快で小気味よく...って書いて、ん? ”小気味よく痛快”か?とわからなくなって、グーグル先生に尋ねてみたら、"小気味いい”の意味が、”痛快な感じがあり、胸のすっとするような快さを感じるさま”とあったので、じゃー、ここは”小気味よかった”と言えばいいだけかーと思ったけれども、じゃー”痛快”の意味は?となったので、同じくグーグル先生に尋ねてみたら”胸がすくほど気持がいいこと。小気味よく愉快なこと”だと教えてくれた。
ようは”胸がすくほど気持ちがいい”という現象があればどっちを使うかは好み次第ってことでいいってことかな。
じゃあ、まぁ、今回は”小気味よかった!”ということで。
ガイ・リッチー脚本・監督作品でこの人本当にこのノリ好きねぇと思いながらも私としても全然嫌いじゃないので楽しみました。ちょっと”いつになったら終わるんだろう”と思いかけましたけれどもね。
「スナッチ」をみた時は登場人物が誰が誰やらまったく覚えきれず、感想書こうにも記憶にいまいちの残っていなかったなんてことをやらかしてしまいましたが(っていうか、前何書いたっけ?と思って今見たら、あまりの書いてなさぶりに動揺してしまいましたがな😅)、今回は知ってる顔が多かったおかげか、それとも分かりやすい作りになっていたのか、迷子になることなく。
一番脳裏に焼き付いたのはワン・ツーとステラの謎の気怠げダンスでしょうか。
もうこれ↑が妙におかしくて!(Imdbのトリビアによれば、なんでもイチャコラシーンだったのがジェラルド・バトラーがインフルエンザだったため接触感染を避けるため急遽編み出されたシーンだったとか!怪我の功名すぎますね)
イドリス・エルバ演じるマンブルズのいい奴ぶりとトム・ハーディ演じるハンサム・ボブとのコンビ感がとっても自然に素敵。
ワン・ツーとマンブルの組み合わせもよかったし、このトリオ、ケミストリーがめちゃくちゃでていてもう3人が出ているだけで楽しかったです。
ワンツーのハンサム・ボブの突然の告白に対する咄嗟のリアクションとその後のリカバーぶりもいいなと。
語り部でもあるアーチは無条件でクールで渋くてかっこよかったし、死んだと報道されても死なないジョニーとか、殺しても殺しても死なないユーリ側の東欧系傭兵コンビとか、もうこまめにおかしく。
振りまくった伏線の回収の仕方も相変わらずドミノ倒し的に気持ちよく。
そうそうリュダクリスが登場したんですよ!ジョニー周辺のエピソードで迷子にならずに済んだのはリュダクリスがあのパートにいてくれたからだと!
あとマンブルスが、ピザ屋さんのスクーター盗んで乗ってくところがすごくお茶目で可愛くて。イドリス・エルバの挑戦ドキュメンタリーみた後だったのでこのスクーターのスタントシーンは自分でやったねとニコニコしてみたり。
司法取引で情報提供者となって部下を売りつつ自分は安泰とか不動産で違法建築が増えていく有様とか人種差別に性差別などなどこまめに笑いに織り交ぜつつチクリチクリと現実に物申すことも忘れない感じも良かったかなと。
なんせ腕のある俳優さんたちだらけなので、みんな安心してやらかしてる感がひしひしと。
物語の着地地点も楽しかったです。
パート2はまぁ冗談でしょうがこのトリオとこれでお別れなのはちょっと名残惜しい気もします。
3人とも時にドジだけどかっこいいし有能だし、なんか爺さんになっても絶対変わらずにつるんでだろうなって頭の中で簡単に思い描けるぐらいいい味出してました。
いくつかインタビューを流し見したんですが、打ち解け具合がよくわかったのが、イドリス・エルバとトム・ハーディのインタビューで。
インタビュアの質問が途切れていてどういう流れだったのかはよくわからないんですが、トム・ハーディが「ボクはゲイなんだ」と言ったら、イドリス・エルバが大笑いしながら「君じゃなくてハンサム・ボブがゲイだろう」ってツッコムというとトム・ハーディが「ううん、ボクがゲイなんだ」と言ったら、ちょっと驚いて「あ、そうなんだ。知らなかったー」って「へー」って感じで。で、その後に収録されたインタビューではすでにイドリス・エルバが会話の流れで「だって君はゲイじゃないかー」と自然にツッコんでトム・ハーディも笑い転げてる感じがとっても自然でいいなーって。
2人ともすっかりリラックスしている感じだったんですが、イドリス・エルバがうっかり映画のスポイラーしそうになって「やっベ」って感じになって「あそこの広報に殺されるぜー」とかってトム・ハーディがつっこんで、また2人で笑い転げてる感じとか。
もうほんと大らか。
ジェラルド・バトラーはスケジュールが合わなかったようで単独インタビューでしたが、撮影中の話をするとすぐに思い出し笑いしちゃう感じで、よっぽど楽しかったんだなぁとニッコリ、ほのぼの。
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 60%