文字通りです。 パリで2人ぼっちです。
オマール・シー出演作品ということで視聴いたしました。
ん?おかしいな。俳優追いで映画見るのをやめようと思ってたんじゃなかったけ???😅
まぁいいや。
で、内容は、
美術品泥棒のカーティスを追いかけていたジェルべだが、ふと自分以外の人間が消えていることに気が付く。
「は?」と思われたかもしれませんが、まぁこういう映画なんですよ。
犯人を追いかけている最中になんの理由も何の前触れもなく自分以外に人が消えているんです。
忽然と。
「俺しかいねぇー!!!!」と焦りまくるジェベルと、「俺だけじゃん!」と自由を堪能しまくるカーティスの様子がしばし延々と。
そうです。
タイトル通り、2人以外はパリから人間が消えているっていう。
すごいですねぇ、フランス。
マーロン・ウェイアンズの映画に匹敵する「そのまんまかーい!」な流れ。
オマール・シー目当てで見ている私といたしましては、「つまりさっきの通りすがりで迷子になってたオマール・シーも消えたってことか....」ということに気がつき、この時点でシクシクと心の中で泣いていたわけなんですが。
ジェベルは翌日に結婚を控えていたんですが、みなが消えてしまっているので結婚式もへったくれもない。
でも彼は結婚したいんですよ。
誰も自分のことなんて気にかけてくれないとジェベルもカーティスも思っているところがあって、実際周囲の人間に嘲笑われることばっかりな日々を送っていたんですが、ある日突然他の人間がいなくなり、そして、パリにいる人間は自分たち2人っきりだということに気がつく。
ここでぎこちなく友情が芽生えるような芽生えないような2人の様子が暫し。
そして、何と2人の心が通じ合うと世界が元通りになるというのが判明するのだけれども、判明してからこの映画ようやく本格的にエンジンがかかってきて面白くなってくるわけなんです。
2人の心が通じ合うと世界は元に戻るのだけれども、2人が歪み合うとまた元の誰もいない世界に逆戻り。
このルールを2人が把握してから、こう分かり合えた感じになってもそれは元の世界に帰りたいからってだけなんじゃないか?自分のことを利用したいだけなんじゃないかっていう疑心暗鬼も入ったりしつつ、それでも「分かり合える」みたいな感じの瞬間のカタルシスとでもいうんでしょうか、それがしっかり味わえるエンディングで。
「あれ、ちゃんと面白かった!」みたいな満足感。
オマール・シーは出てきますが、これはもう本当に脇役も脇役だったのでちょっとだけの出番でした。
でもよかったよ。 仲間の人みたいに建物から飛び降りちゃうオチとかにならなくて。 「飛び降りたら元の世界に戻れるんだ!信じて飛ぶぞ!!!」と言って飛び降りたら..... っていうお約束。申し訳ないけれども大笑いしちゃいましたよ。
私の好み度⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 24%