So Be It

見た映画の感想。時にネタバレを含んでいますのでご注意ください。

自由の国アメリカ: 闘いと変革の150年 (Amend: The Fight For America)

2話見た時点でここでもちらっと書きましたが、全6話見終わりました!

すっごくわかりやすくて面白かったです!

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人種差別、性差別の束縛から人々が解き放たれるために「アメリカ合衆国憲法修正第14条」がいかに鍵となってきたかということがとてもわかりやすく歴史とともに解説されていました。

 

「合衆国市民権は出生または帰化によって取得される。 各州は合衆国市民に保障されている権利を制限してはならない」

 

 

 制定当時は裕福な白人男性しか「市民」に含まれていなかったわけですが、これもイギリスの「ジェントルマン」と同じようなものかなと。「ジェントルマン」は元々貴族階級の男性を指す言葉で、「ジェントルマン」でなければ、例えば管理職や幹部職につけないという、まぁ特権階級の男性の呼称なので、それが当たり前の社会で育った人が憲法を作ったということなので、どこまでを「市民」とするのかという概念がすっ飛んでいてもしょうがないのかもしれません。でもすっ飛んでいてくれたおかげで「貴族階級の白人男性であればー」とかって細かく書かれていないわけですから、個人にとって心強い味方になってくれる条文でもあるというわけです。

 

 解釈次第で判決に振り幅が出るというのは心許ない様でありながら、実は自分たちの努力次第で文面通りの理想的な世界に近づけていくことのできる強力な武器になる。

  憲法のことをこれまでそういう風に考えたことがなかったので、新鮮な驚きでした。

 時代に合わないから変えるべきだという話もよく持ち上がりますが、憲法が個人を国から守る大切なもので、それがなければ何も身を守る手段がないということなんだなぁとしみじみ。

 いやしかし、これはアメリカの話だしなーと思わず改めて日本国憲法を読み直しに行ってしまいました。

 なんて国民に優しくて、国民が安心して暮らせる国なんだとホロリとしちゃいましたよ。(ついでに"この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ"ってところで思わず反省しましたとも😅)

 このドキュメンタリーの中でも裁判で戦い大勢の人たちのために自由を勝ち取った人たちが「アメリカ合衆国憲法修正第14条」のことをほとんど知らなかったけれども、今では心に刻みこんでいる」と言っていましたが、確かにこれが自分の身を守ってくれる唯一のものなんだと思えば毎日暗唱して全文覚えておきたいぜ!って気分になりますね。

 

 あと実はフェミニズムってちょっと苦手なところがあったんですが、これを見てそういう思いも無くなりました。自分の体について自分が意思決定できない怖さにガタブルきました。もう一つの命を体内に宿すということのややこしさったら。

 女性差別については子供の頃、実に不思議だったんですが昔の男の人ってみんなお母さんから生まれてくるのにどーして女性差別に走るんだろうっていう。(酷い目に遭わされたことがあるとか何かトラウマがある場合は別の話として)

 今はそうでもないのかな?教科書とかでもなかなか女の人の記録は残っていなかったりして。でも遠い昔は女性の天皇もいたのに今はなんで大騒ぎになるのかなーとか。

 アメリカの黒人の人たちが歴史書にも自分たちの存在はいないって言ってたことも、なんてことはない日本の女性の歴史書で考えてみたら「あ、そうかこういうことか」って。

 自分でもどうしてそこに気がつかなかったのかビックリなんですが、今書いてて気が付きましたよ。いちいち「こんな女性が歴史の中に実はいたんだ!」みたいな文言がついて紹介されないといけないこと自体が「消されてるー」わけで。

 日本にいると人種差別はなかなかピンと来ないーってこと全然ないじゃん!みたいな。

 

 まぁ、それはさておき。

 

 ところで、先日「マーシャル・ロウ」の円盤特典のメイキングを見まして。

miyelo.hatenablog.jp

 その中であの映画は描きたかったのはテロリストとの戦いではなく、その時国内で起こりうること。自由と安全を守るためにどこまでやるのかという点に重点を置いてえがいたと話していて、中でも面白かったのがこの映画の中のデンゼル・ワシントンの役割はいわば憲法を体現することだったと監督とプロデューサーが話していて、私、この映画見て強烈に「全世界の人間がデンゼル・ワシントンになればいい」と思ったので、なんだか大笑いしてしまいました。 私ってどんだけ憲法が好きなんだっていう😅 でも憲法は一個人の身を守ってくれる盾な訳だから、そう思うのも理にかなってますよね?

  と書いてて思い出したのが、そういえば去年、デンゼル先生が通りすがりに、全く見知らぬ人の身の安全を守るためにさりげなくその人と警官の間に自分が間にはいって事態が悪化しないようにしているところをパパラッチされていたなぁって。文字通り個人の安全を守るる為に盾になっちゃってますが。

indianexpress.com

 

憲法は実際に出現して助けてくれるわけではないので、デンゼル・ワシントンは憲法よりも俄然カッコよいのです(解釈によってブレるとかも全然ないですし!)。

 改めて全世界の人間がデンゼル・ワシントンになればいいー!(とか言ってたらデンゼル先生めっちゃ嫌がりそう😅ごめん先生)。

 

www.imdb.com