誰も顔を知らない殺し屋の正体を知っていた元IRAのスナイパーがFBIに協力して捜査する。
イザベラが全部美味しいところを持っていってしまった感否めません。
どうなんでしょう。
シドニー・ポワチエ目的で見ておりましたので、私の眼中にはシドニー・ポワチエしか映っていないと言っても過言ではなく、ついでに「キングの報酬(Power)」以降リチャード・ギアの甘ったるい顔がすっかり苦手になってしまったのでデクランになんの思い入れも持てず、さりとてブルース・ウィリスの殺し屋ジャッカルもいまいち、その弛んだ感じが否めなくてですね(おい)。
ロシアの捜査官ヴァレンチーナがなんだか不憫で。
彼女はなかなかかっこいいキャラクターだったのに!
デクランに惚れた設定にする必要があったのかどうかもよくわかんない。
しかもどうでもいいジャッカルの伝言をあそこまでして伝える必要があったのかもわかんない。
FBI副長官のカーター・ブレストンをシドニー・ポワチエが演じていたのだけれども、これはもうシドニー・ポワチエだからモラルコンパスは鉄板というシドニー・ポワチエに完全に寄りかかったキャラだったとしか。
いやでも可愛かったから別にいいんです。
ジャッカルがプレンストンに危害を加えようものなら私の映画鑑賞時のお供であるクッションがモニター画面に向かって投げつけられ甚大な被害が出たところでしょうが、そういうこともなく。
あと、目的は分かったのに、すでに式典が始まってから警備チームのヘリが降りてくるっていうのは....。
ヘリ一を飛ばして緊張感を高めようとしているのはわかるんですが、トニー・スコット監督チームの恐れ知らずなヘリの飛ばしっぷりをメイキングで目撃したところだったので、どうしてもショボい感が。
それにデクランをそこまで信用してもいいんだろうかっていうのは、「いいんだよ、ポワチエが信じてるんだから」という他に何か根拠があったのかという疑問もなくもなく。
鳴り物入りで登場した感じのジャッカルもデクランもイザベラに見せ場をかっ攫われるっていう悲劇ぶり。
ジャッカルの顧客からすれば高い金取った割りに何この体たらくぅとボラれた感が。
あ、あとジャック・ブラック。
なんでこんなにこの人はペラペラ喋ってうざいんだと思ったらジャック・ブラックだからか。なんというか、危ない殺し屋相手にベラベラ喋くるのはやめた方がいいよと終始物悲しい感じで。
なんだかトーンがうまく調整されないままにエンディングを迎えてしまったかなぁという印象。
いや、私はいいんですよ。 だってラストはシドニー・ポワチエがいい人ぶりを大発揮して、いい感じに落としてくれたし。こう遠回し(でもないけど)に、「服役を帳消しにはできなかったけれど、助けてもらった恩返しはするからね」って感じがもうとんでもなく可愛いんだもん。
ニコニコしながらコーヒースタンドでコーヒー飲んでるシドニー・ポワチエを注視していましたよ。目の片隅の方でデクランが電車の向こうに姿を消したっぽいなぁーって感じで。
シドニー・ポワチエの可愛さというのはなんというか見てみなきゃわからないっていうか、理屈じゃないっていうか、もう理由なく可愛いっていう....。(は?)
うまく言えないんですが”可愛い”と”シドニー・ポワチエ”は同義語関係にあるとでも言いましょうか。
「なんかこれってすごいシドニー・ポワチエ!!!」って感じで可愛いものを見た時にうっかり言えてしまいそうな魅力がシドニー・ポワチエにはあるとしか言いようがですね。
写真からはちょっと想像つかない感じなんですが。
私もなんでここまでシドニー・ポワチエを見ると子パンダちゃんや仔猫ちゃんや子シロクマをみた時のような「ああああああ可愛いいいいー!!!!」って気持ちに囚われるのか謎めきまくりです。
今後作品を攻略していくうちに理由がわかることもあるかもしれません。
楽しみです。
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 23%