「クイック&デッド」の感想を更新した時に五郎さんが教えてくださった映画をアマプラで検索してみたらすぐに出てきたので忘れないうちにと思って速攻レンタルしたら、1957年の作品とあることに気がついて。
ん?
1957年にラッセル・クロウってもういたの???....とそこで間違えたことに気がつきました。
私が借りるべきは「3時10分、決断のとき」で「決断の3時10分」ではなかったという痛恨。😅
がっくりきたものの「西部劇の楽しみ方を知るには数こなさねば」という大本の目的を果たす分には問題ないので、睡魔との激闘を覚悟しつつ視聴開始。
覚悟していた睡魔には襲われませんでしたが、とっても不思議な映画でした。
ダンと2人の息子たちは放牧中の牛たちを迎えにいった先で駅馬車が強盗団に襲われているのを目撃してしまう。
日照り続きで十分な水も確保できないダンは当座を凌ぐため借金をしに街に出かける。
逮捕したウエイドをユマに誤送したい保安官は協力してくれたら200ドル支払うと公募しており、それがちょうど借金しようと思っていた額と同じだったのでダンはウエイドを護送する任務を引き受ける。
ウエイドは手下の皆さんからめちゃくちゃ好かれているらしく、手下の人たちは何がなんでも彼を取り返そうと仕掛けてくる。
手下の皆さんがウエイドを取り返しにきたらそれを防ごうと立ち塞がるダンは殺されるリスクがあるということでダンの奥さんは心配でたまらない。
ダンも殺されたくないんだけれど、驚いたことにウエイドまでもがダンが殺されちゃうんじゃないかと心配して、お金払うから俺を逃がしてくれよーと交渉を始める。
要は当座を凌ぐためのお金が必要なだけなダンはその申し出に心惹かれないわけではないんだけれども、鉄の意思で「俺はお前をユマまで連れて行くんだ」と譲らない。
ウエイドは「あんたが殺されたら奥さんが気の毒だよー」とか「あんた幸せだよ。俺もあんた見たいに子供を持ちたいよー」とか色々と親しげに話しかけてくる。
ウエイドのこの態度は逃げたいだけなのか本当にダンに親近感があるだけなのかが微妙なところなんだけれども。(このやりとりが新婚さん専用スィートで展開されるのは当時流のユーモアとかなのかな...)
そんな2人の様子が3:10発のユマ行き列車が到着するまでじっくり描かれる。
これは駅前のホテルの部屋で列車が来るのを待っている2人が駅に移動する際に壮絶な銃撃戦が展開されるということなのかな? と思いながら2人の馴れ合いに近いやりとりを見守り続ける。
確かに徐々に追い詰められて行くというか、ウエイドの手下の皆さんが街に到着したりするので、どんどん駅までの道のりの難易度が高まるし、なぜかダンの奥さんまでもが街にたどり着き、ダンが今生の別れ的なことを言い出すし。
「雷が鳴った気がするからもうすぐ雨が降る」ということで、家族は大丈夫だろうとダンがなんとなく納得したっぽいので、あれ死ぬ気なのかな???とか、ちょっとハラハラしてみたり。
でもウエイドが結構ギリギリまでダンと交渉するし、なんだかダンもどう転ぶかわかんないなぁって感じだったのだけれど。
いや驚きの展開というか。 なんだかものすごく丸く収まってビックリというか。
駅に向かおうとすると案の定ウエイドの手下の皆さんがウエイドを助けようとめっちゃ攻撃してきて、こりゃ駅まで行くのは無理だなって感じで列車もいよいよ発車しちゃうぜって時にウエイドが「俺を信じろ」とかってダンと一緒に貨物車に飛び込むっていう。
「なんでやねん?」と驚くダンに「ユマの牢獄だったら、俺脱獄したことあるからさ♪」とウエイド。
「ユマだったら俺の管轄外だしな」とダンも納得。
いや、それだったら手下の皆さんに「ユマに迎えに来い」って言ってあげたらよかったんじゃ....。
ウエイドを助けようと命を落とした手下の方々を思い、ちょっと気の毒になったのでありました。
あと手下の皆さんに殺されちゃったダンと一緒に護送任務についてた飲んだくれの人とか。 ウエイドに好かれなかったから殺されたとしか....。
というわけで思いがけないオチでびっくりいたしました。
あ、あとダンの子供たちがうざいのなんのって!
お父さんに対してもウエイドに対してもいうことがもう面倒臭い。
「目の前に強盗がいるのにパパンったらただ何もしないで見てるだけで突っ立ってたんだ!」
「悪い奴はウチのパパンが殺すぞ!!!」
って黙りやしない。
君たち、お父さんが冷や汗かきまくっているのを察してあげなさい。
その光景を微笑ましいと感じたらしいウエイドさんも謎の男すぎるぜ。
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️/5
🍅:96%