涙腺直撃。
笑って笑って笑ってもう一声笑って、そして強烈に涙腺崩壊させられる映画。
元々はメキシコ映画でそのリメイクということなんですが、予測もしなかったところを突いてこられて完全に不意打ちを食らった気分です。
いや泣く。
思い出してまた泣けてくる。
とにかくコメディで大笑いさせてくれるんです。
フランス人の英語コンプレックスぶりやフランス人からの英国人像やアメリカ人像、そして英国人やアメリカ人が持つフランス人像というのがふんだんに取り入れてあってもうおかしいのなんのって。
よく日本人特有の英語コンプレックスという話を聞きますが、なんのなんのフランス人も相当なものです。
発音がうまくできず違う言葉になって聴こえるのを「英語→仏語」、「仏語→英語」でやっていてそれももうおかしい。
出てくる人たちはみんなフランスの俳優さんなので劇中イギリス人としてとかアメリカ人として英語話していてもめっちゃフランス語訛りな感じで、ああ、どの国だって母国語じゃなきゃ習得するの大変なんだなぁってなんだか嬉しくなっちゃいましたよ。
オマール・シー演じるのが主人公のサミュエルで、サミュエルは雇われヨットの船長としてリゾート地で女の人とイチャコラしたり夜な夜なお酒飲んで踊ったり日々お遊び気分で過ごしている。
そんなとき、サミュエルと一夜を過ごしたというクリスティンが赤ちゃんを連れて現れ、「あなたの子よ。私には育てられない」と赤ちゃんをサミュエルに押し付けそのまま逃走。
慌てて後を追い、彼女のフェイスブックにあるロンドンにある勤め先のバーまで行くも、すでに彼女は店をやめていて、それ以上行方がわからない。
お金もなく、無断でロンドンにきたことで職場をクビになったサミュエルは地下鉄で偶然出会ったフランス語が喋れるサミュエルに一目惚れしたプロデューサー、ベルニーにスタントマンとしてスカウトされ、家にも住まわせてもらえることとなり、父親として子育てに全力投球していく。
月日はあっという間に流れ、赤ちゃんだった娘グロリアは9歳に。
とっても仲のいい父娘で楽しく毎日を過ごしていたがグロリアが母親に会いたいという思いが日に日に大きくなっていることにサミュエルは気がついていた。
どこか浮世離れした毎日を送っているサミュエルとグロリアなのですが、それにはきちんとした理由があるのです。
サミュエルはグロリアを笑顔にすることに常に全力を尽くしまくっていて時に度がすぎるぐらいなのですが理由がわかった時のもう胸打たれ度合いが。
どんだけ頑張ってたんだあああって。
もう本当にたまらないんですが、誰もが必ず直面することでもあって。
それが余計にたまらない感じで。
またオマール・シーの笑顔の時としょんぼりしちゃった時の落差がとんでもなくて。
ええ、ええやられましたとも。
激泣きです。
オマール・シーのチャーム、恐るべしですよ。
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 38%