So Be It

見た映画やドラマでFilmarksにない作品の感想と覚書。時にネタバレを含んでいますのでご注意ください。

リトル・ニキータ (Little Nikita)

なぜにいつでもニキータ、そしてコンスタンティン。

リトル・ニキータ (字幕版)

リトル・ニキータ (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

 

"コンスタンティン"、"ニキータ"というお名前はロシアンスパイの田中さん、鈴木さんみたいなものなんだろうか...

それともスパイの名前となるとニキータが多いのは、やっぱり映画「ニキータ」の影響なんでしょうか???

 

 まぁいいや。

 

 さて映画の話。

 

 リバー・フェニックス演じる高校生のジェフはスピードを出すのが好きという理由で空軍士官学校に願書を出す。

 その頃、ロシアの殺し屋スキューバーが、KGBからお金をせびりとろうとアメリカのスリーパー・エージェントを次々と殺していく。

 シドニー・ポワチエ演じるFBI捜査官ロイはかつてスキューバーに相棒を殺されており、今回の一連の殺人事件がスキューバーの仕業と睨んだロイは両親がロシアが送り込んだスリーパー・エージェントであるジェフに接近する。

 

 ロイがジェフの面接をしていたのはFBI捜査官としての潜入捜査だったのか、それとも空軍士官学校の先生かつFBI捜査官???

 

 と、書いていてだんだんわかんなくなりましたが、まぁ別に話に影響はないのでいいや。

 

 相変わらず仕草がいちいち可愛いらしいシドニー・ポワチエ。

 さりげなくお茶目というか。

 安定の"いい人感”が今回もひしひしと伝わってきてたまりません!

 いやんな空気をそこにいるだけで浄化してしまう空気清浄機のような存在。  

 こんな人がご近所さんにいればホッとすると思う。

 でもどことなく鈍臭さそうなので、頼りたいというよりは「あの人、大丈夫なのかしら...」というハラハラ感の方が大きいかもしれない。

 笑顔を見ればとっても安心できるというかくつろげちゃうというか。

 きっとすごくいい人なんだろうなぁというのが役を通してでも伝わってくるというのは、そういう演技なのかそれともネイチャーなのか、まだそこまではわからないけれど、見るのがどんどん楽しくなってきている。

 

 あ、映画の話してない。

 

 シドニー・ポワチエとリバー・フェニックス。

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 映画を見ながらこの2人はもうこの世にいないんだなぁ......としんみりしたら、すみません、ポワチエさま、ご存命でした!!!(←おい)

 

 だってだってデンゼル先生よりずっと古い時代の人のイメージで、てっきりなんというか、モノクロ・クラッシク映画な時代な人かと思いきや、全然元気で、デンゼル先生ともめっちゃ仲良しー!!!!

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 最強ツーショットすぎて!!!😭

 どっちもスーパーレジェンドなのに可愛すぎるー!!!!

 デンゼル先生のこの懐きっぷりたるや。😭😭↑↓

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 まるでチャド兄とデンゼル先生を彷彿とさせる2人の公の場でのお互いに対するスピーチも見つけちゃいました。

 

「仕事はくれなかったけど、仕事は一度もくれなかったけれど....仕事は....そのことについて後でじっくり話し合いたいんだけど?」ってスピーチでいってるデンゼル先生が可愛いのなんのって。

 1977年に本屋さんでデンゼル先生はポワチエさまを偶然見かけたそうですよ。

 大学を卒業して初めてLAに移った頃のことで「うわー、シドニー・ポワチエだー!!!」ってお金もないのに何かを買うふりをしながら商品棚とかに隠れながら近づいていったそうで、ついに息がかかる距離まできた!ってところでシドニー・ポワチエが振り返って「How are you」と声をかけてくれたそうです。そこでデンゼル先生は名前を名乗って。シドニー・ポワチエがとっても親切だったのでついでに自分の履歴書も渡して何かあったら仕事くださいとお願いしたそうな。もちろんそこでシドニー・ポワチエが仕事をデンゼル先生に回してくれたわけではないのだけれども、その時、自分のために時間を割いて話を聞いてくれてアドバイスをくれたってことが今の自分を形作っているって。また話している時のデンゼル先生がちょっと恥ずかしそうでめちゃくちゃ可愛いんですよ!(そして途中でモーガン・フリーマンが映るんですけれど、これがすごいウケる話を聞いてるって感じでデンゼル先生のこと見ているのがもうおかしくておかしくて!)

 よく有名人あるあるで自分が憧れていた人には直接合わない方がいいなんて言われてますけれども、この遭遇はデンゼル先生にとって紛れもなく宝物になっているのでミスター・ポワチエはやっぱり本当にいい人だ!!!ともう。

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 大好きな人と一緒にいる時のデンゼル先生はとってもわかりやすくご機嫌さんになるのでミスター・ポワチエと一緒にいる写真を見るとついういニコニコしてしまいます。

ミスター・ポワチエはもう根っからの善人だし、だからこそデンゼル先生の正直で誠実なところがすっごく好きだと思うし、よく頑張ってくれたって思いも大きいだろうからもうなんだろうこの2人が並んでいるだけで尊いというか。

 

 ポワチエ氏がアカデミー名誉賞を受賞した時にデンゼル先生が初めて最優秀主演賞を受賞をして、スピーチでデンゼル先生が「同じ夜に受賞できるなんてあなたに憧れてあなたの足跡を追いかけていた自分にとって本当に嬉しい」って言ってくれたことがとても嬉しくて。ハリウッドの中でのマイノリティの地位の向上という自分がやろうとして成し遂げられなかったことをデンゼル先生が成し遂げてくれたことをすごく誇りに思っているし、現役をしりぞくいいはなむけの言葉になったっていうのがもおおおう本当にたまりません。

 

ええっと、それからリバー・フェニックスについてもちょっと。

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 この映画のリバー・フェニックスは10代の普通のヤンチャな少年という自然な感じで、スクリーンの裏でいろんな大変な目に遭っていたなんてとても想像できない感じでした。この5年後にドラッグの過剰摂取でこの世を去ることになるなんてとても想像つかないというか。

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 1988年といえばポー兄も業界にうんざりして離れようとしていた頃で。

   ポー兄のインタビューで「リバー・フェニックスにはならなかった。生き延びた」というようなことを話していたことから気になってリバー・フェニックスの記事もいくつか読んだのだけれども、当時のハリウッドではドラッグやアルコール汚染が進んでいたようで。

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  あの時代を無事にサバイバルして今も現役でやっていけているというのは生半可な精神力ではできないことだよなぁとしみじみ。

 

追記:

2019年にシドニー・ポワチエ92歳の誕生日をお祝いした時の写真。

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(photo via Lenny Kravitz FB)

 

 

私の好み度: ⭐️⭐️⭐️/5

🍅: 54%

www.imdb.com