シドニー・ポワチエをついに見たー!
デンゼル先生が頻繁に比較されてその度に「自分はシドニー・ポワチエとは違うもん!」とプンスカしつつ、俳優として大切なことをたくさん学んだとリスペクトしているシドニー・ポワチエ。
本当は一番おすすめっぽい「夜の大捜査線」を見たかったんですがとりあえずアマプラでぴょんとおすすめで上がってきたこれを見てみることにしました。
1964年の作品でシドニー・ポワチエはムーア人の王様。
ムーア人というとシェイクスピアとかで出てきたりしてなんとなく聞いたことはありますが、具体的な知識はかいむー。
ググってみたら
ムーア人(英: Moors)は、北西アフリカのイスラム教教徒の呼称。 主にベルベル人を指して用いられる。
とありました (wikiからの引用だったのでwikiものぞいて見ましたが情報量少ないー)。
中世の頃、ヨーロッパの人たちが「北西アフリカ」あたりに住むムスリムの方とかその周辺付近のムスリムの方をざっくり指してそう呼んでいたとかいないとか。
まぁ、それはさておき。
映画は昔々の伝説が物語られることから始まります。
なんでも世界中の黄金を集めてつくった鐘があるとか。
で、ヴァイキングのロルフはそれを探している最中に遭難したらしく、ムーア人の国にながれつき、その話をして日銭を稼いでいるところを逮捕され、その国の王であるマンスーの元に連れていかれる。マンスーも黄金の鐘を探していてその場所をロルフから聞き出そうとするのだけれども、ロルフは脱走し、故郷のノルウェーに帰る。
故郷ではロルフの一族がノルマンディ王に葬儀用の船を納入したところで、これで収入が得られるよ喜んでいたら、ノルマンディ王は金貨2枚しか報酬として払ってくれず、ロルフの父でありヴァイキングの頭領が文句をいうと報酬から滞納している税金と借金の返済ぶんをさっぴいといたと言われる。
すでに部下に振る舞う酒代すら支払うお金のない頭領はロルフがお宝を持って帰ってくることをあてにしていたけれども、帰ってきたロルフがお宝を持って帰ってきていないどころか船と部下も失ったと聞き落胆する。
ロルフは「黄金の鐘のありかはわかっているから、船をくれれば行ってとってくる」と父親に談判。「余分な船なんかもうないっちゅーねん」ということで、「王様の葬儀用に作った納入したての船を奪っていくわー」とロルフ。
「そんなんしたら俺が縛り首になるやんけー」と怒るとーちゃん。「だったら王の娘を人質として攫っていくから大丈夫ー」とロルフは計画を実行する。
その娘はどうやらロルフの弟の恋人だったりもするみたいなんだけれど、女を船にのせたから嵐でタタりーとお約束のごとく騒ぎ出す部下たちの気持ちを抑えるため、姫を殺すロルフ。
弟が「にーちゃんひでぇよ!もうにーちゃんなんかにーちゃんじゃねぇ!」とプンスカすると「実は殺してないよーん」と咄嗟に羊と取り替えたんだという自分のマジシャンぶりを自慢するロルフ。
でも結局転覆してまたもやマンスに捕らえられるっていう。
で、マンスが白人のお姫様にムラッと来ちゃったのを見てマンスの奥さんがジェラってロルフに「黄金の鐘をくれたら逃してあげるー」と取引。
しかし、自力で脱出した他のロルフの部下たちは後宮になだれこみ、そこにいた女の人たちを手当たり次第凌辱。
マンスは怒ってロルフを処刑しようとするけれど、「黄金の鐘のありかは俺しか知らないんだぜー」と言われて我慢する。
ロルフを怖がらせようと部下の1人を「鉄の馬」で処刑してみせたくせにロルフを処刑しないんだったら、あの部下は一体なんのために死んだんだ。気の毒に。
でまぁロルフと一緒に黄金の鐘をとりに行ったマンス。
マンスはどうしても黄金の鐘をみつけたかったみたい。
マンスはロマンティストがすぎてる所があって、「空飛ぶ魔法のじゅうたん」をみつけて奥さんと一緒に空を飛ぶ夢があったのだけれど、じゅうたんが見つからなかったので今度は黄金の鐘をみつけて奥さんを喜ばせたいと思っている。(お、おうさま夢みがちすぎ...😔)
奥さんは「あなたが側にいてくれればいいのよー」と言ってるのにききやしねぇ。
でまぁロルフとマンスは黄金の鐘を見つけるんだけれど、持って帰るのも一苦労。
大勢が鐘を持ち帰る際にヴァイキングのみなさんが崖から落ちたり圧死しますが、ロルフはとくに気にした様子もなく。
マンスが黄金の金探しにロルフと一緒に出かけている間にロルフを逮捕しようと追いかけてきたノルウェー王が王宮を制圧。
戻ってきたマンスは異変に気がつき応戦しようとするも奥さんが殺されてしまい、マンスも黄金の鐘の下敷きになって死んでしまう。
「黄金の鐘をみつけたから思い残すことはないー」が最後の言葉。
ちょっと王様ぁー!
国滅びてますけどー???
黄金の鐘をみつけたおかげでノルウェイの王様の機嫌もなおり無罪放免となったロルフは王様の耳に「いい宝の伝説があって、資金と船さえあればみつけられそうなんですけどもー」と次の宝探しプロジェクトのプレゼンを始めるーでおしまい。
えーっと。
こういう感じで新大陸発見やらがなされていったってことなんでしょうかね。
この後で宣教師が渡ってきたりするのかしらんとかぼんやり思いながら。
全編に渡って雑というかがさつな印象がついて回ったんですが、でも当時これだけの海洋アドベンチャー(?)撮るのって結構チャレンジな感じだったんじゃないのかしらとか。
60年代だったらそうでもないのかな???
嵐の中の船の様子で恐ろしいほどの大量の水がそそぎ込まれ、マストやら柱やらが上から降り注いでくるシーンとかなかなか凄まじいというか、思わず”スタッフさん頑張ってんなー”と労力を労いたい気持ちになってくるというか。
どんだけスタッフは頑張って水やら木材やら投入したんだろうかと思わずにはいられない投げ込みぶりで。そしてそれを食らうスタントマンさんなのか俳優さんに対しても「ひどい目にあってんなー」と気の毒になってくるような、なんだかやけっパッチじゃないのかと疑ってしまうぐらいな荒れ狂いぶりで。
CGとかない時代の映画の方が「これどうやって撮ったんだろう??」って不思議になっちゃいますねぇ、まぁCGと思いきや実写だったっていうことも多々あるんで、「どーせCGだろー」で済ませてしまえないややこしさが最近の映画だって付き纏ってはいたりするんですが。
にしてもヴァイキングの皆さんは寒い地域に住むのにあんなに素足晒しまくった服装で大丈夫だったんでしょうかねぇ。
でもそういえばスコットランドも冬は寒いのにキルトで足寒そうだし...。
なんだか不思議です。
私の好み度:⭐️⭐️/2
🍅:50%