スーパー・ハッカーでスーパー・スナイパーなすごく物分かりのいいNSA職員の話(←大嘘)。
ラキース・スタンフィールド出演作品攻略の一環での視聴いたしました。
ネトフリでラキ兄で検索し、これまだみてないなぁと選択。
選択すると画面上に流れるSneak Peakから察するにスパイものか事件ものかなという気構えで再生したんですが。
のっけから戸惑うことばかりですよ。
ほぼ廃墟な洋館で2人の女の子がチェスをしているところから始まります。
お父さまから呼び出しがかかりますが黒髪の女の子はお父さんのところに行きたがらず、手すりの壊れたベランダ(?)から後ろ向きに飛び降ります。
じ、自殺????!!!😨
と驚いたら下を映したショットでスタタタと雪の中を走っていく少女の姿が。
えええっと。きっとフカフカの雪だったってことなのか。
それとも超能力者とかメタヒューマンなのかと事態を把握しようとする脳みそが忙しなく色々な推察をポップアップしてくる最中、オープニング・クレジットに突入。
なんだか「デアデビル」か「ウエスト・ワールド」を彷彿とさせるオープニングでありながら、「ええっともしや未来?いやファンタジー??ん???SFなの???宇宙の話なのか???」とすでにこの時点で映画のジャンル迷子に。
オープニングが明けると、あなたはグリーン・アローなのですか???みたいな女の人が登場し、女性に暴力ふるいまくる悪い男から金をを奪って成敗したので、なんとなく「DCヒーローのマイナーキャラの映画化なんだろうか????」とますます迷子に。
この頃から検索したくってしたくってたまらなかったんですがスマホを手にしたら終わりだと思い、そこはグッと我慢いたしましたとも。
この主人公の女の人がどうやら優秀なハッカーという設定らしいということを飲み込めたのは相当後になってのこと。
恋人なんだかなんなんだかよくわからないけれど協力的な中途半端にハンサムな感じの人もジャーナリストらしいんだけれど、この人がジャーナリストだということもすぐに失念してし待って、何度「そーいえば、あなたは記者さんでしたね」と思ったことか。
なんというか”スタイリッシュ”っぽい映像でもっともらしく物事を進めておられますが、これを荒唐無稽と言わずしてなんという。
”荒唐無稽”という言葉も相応しくないかもしれない。
なんというか「こんな感じでいいやー」っていうやっつけ感が。
おかげでラキ兄もなんかすごいことになっている。
おそらくは10代の頃にハッカー界に名を轟かした伝説的天才ハッカー。
で、現在は軍事機密のプログラミングの開発に加わっている。
なんでも自宅にいながらにして世界中の核ミサイルを簡単に撃てちゃうっていうファイアーフォールというプログラム(←意味わからん)があって、それを北欧の教授とラキ兄が共同開発......いや、開発を一緒にしたのか、それともなんというか窓口役だったのかよくわからない。 (おい)
納品前に北欧の教授がそのソフトをサーバーから移動させていることに気がつき、それを取り戻しにラキ兄は北欧へ。
軍事機密を追うのに内勤がディフォルトっぽい職員1人で大丈夫???
っていうかランチにでも行くかのように誰にも何もつけずに職場から出て行っちゃてますが、ねぇねぇ1人で大丈夫なの???
フィールド・エージェントのスキルある???
殺されちゃわない???
っていうか、こんな物騒な機密、「上に報告しておかないとラキ兄が疑われちゃわない????
おいらラキ兄のことが心配でたまんないよ!!!
...というような懸念はラキ兄が元軍に所属していたっていうことで納得しろということのようだということが薄々と見えてくる。
この行動力も「ああ、元軍の人だからかぁ...」で納得しろということなのねと無理矢理自分に言い聞かせていると、ラキ兄ってばすぐに警察に捕まって強制送還されそうに。
いやだーかーらー、
この人、フィールド・エージェントとして活動したことあるの???
っていう疑問がまたどうしたって再浮上。
元軍にいたからって部署だって色々あるだろうし、百歩譲って腕っ節の強いハッカー???ってことなの???
ちょっとおおおお!!!
このまま強制送還されて出番終わりだったらどうしようと思いつつ、もうこれで出番ないならここで見るのやめられるのになぁと。だったら、とっとと誰かに殺されてくれた方がわかりやすいんだけどなぁ...という何やら身も蓋もない期待が頭をもたげてくる。
ラキ兄、眼鏡がすごく似合っていて佇まいはすごくかっこいいんだけれど、なんというか彼になんのドラマも加味されていないので、せっかく出てきても監視カメラを回収するとかそんな地味なことばっかりで。
もうラキ兄出てこないんじゃないかなと諦めかけていたら、主人公の女の人とその妹とやらがCWの「バット・ウーマン」ですかい?みたいな諍いをしているところ、なんとなんと凄腕スナイパーとして登場。
これがもうすごいの。
ラキ兄のスナイパーとしての腕前がもうとんでもない。
主人公の女の人の知り合いのハッカーの人と連携して建物の中にいる人を次々と壁越しだろうがなんだろうが仕留めていく。
兄さん、NSAよりもCIAに重宝がられるのでは???という活躍ぶり。
ラキ兄がかつて伝説的ハッカーであったこととが凄腕スナイパーである説明には当然ならない...けれどもハッカーで凄腕スナイパーで何が悪いってことなのか。
そうなのか。
元アメリカ軍だしな。
すげぇな元アメリカ軍。
ゆーえすえー!ゆーえすえー!!!な感じで。
で、まぁ主人公の女の人とその妹との間にすったもんだあった後に結局その自宅にいながらにして核ミサイルが打てちゃいますよーっていうプログラムはその主人公の女の人に削除されていて。
「これが教授の望みだから」ってメッセージが出て。
「そうか...」とやや落胆するも納得するラキ兄。
いいの????
こんなに苦労したのにそれで納得しちゃっていいのラキ兄???
っていうか、その報告で上層部納得してくれる??????
それとももうこのままアメリカには戻らないでさすらいの凄腕ハッカー兼スナイパーとして生きていくつもりなの???
そ...その方がまだ安心かな。
なんか裏社会でめちゃくちゃ重宝されそうなスキル持ちだし。
もしかしたらそもそもNSA職員ですらもなかったのかもな。
そのプログラムの存在を知って、そんな危ないものは世のためにならーんと密かに忍び込んでいた凄腕ハッカーなヴィジランテだったのかもしれん。
きっとそうだ。
その方がまだ腑に落ちる。
ね。
ちなみにその主人公の女の人と妹さんの諍いは、
妹:「なんで他の人のことは助けまくってたくせに妹の私のことは助けに来てくれなかったのよー!変態パパンに1人でひどい目に遭いまくっていたのにー!!!」
主人公:「だって一緒に逃げようって言ったときこなかったから、あなたはパパンも変態行為も大好きなんだと思ってたわー」
妹:「ひーどーいー!」
というオチでした。
なんのこっちゃ。
そもそもマフィアなんだから犯罪ビジネスでお金儲けしているはずなのになんであんな寒風吹き荒ぶ中でずーっと暮らしているんだ...。
修理しようよ。
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