So Be It

見た映画の感想。時にネタバレを含んでいますのでご注意ください。

エネミー・オブ・アメリカ (Enemy of the State )

  Wikiも開けないようなポンコツPCを使っていたせいなのか、はてなの下書きに保存したと思っていた感想文が保存されていなかったーという事態が立て続いて心が折れかかっております。

エネミー・オブ・アメリカ (字幕版)

エネミー・オブ・アメリカ (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

 どうせ大したこと書いてないじゃねーかよとお思いでしょうが、文を書くのが苦手なこっちからしてみればいつも必死で絞り出すような思いで書いているわけで。

 ブログを書き続ければそのうち文を書くのも少しぐらいは楽になるのかと思いきや全然そんなこともなくて、ますます億劫になる感じなのはやはり歳をとっていっているせいなのでしょうか。

 そうなのかもしれません。

 きっとそうなんだろう。

 文法も何もあったもんじゃない壊れきった感想文しか書けないのは俺のせいじゃないよ。

 自然の摂理だよ!(は?)

 

 それはさておき「エネミー・オブ・アメリカ」。

 トミー・スコット監督の作風が大好きになってきたので見てみました。

 

 

(あらすじもちゃんと苦労して自分で書いたのになぁ...消えちゃったよ)

 

 ウィル・スミス演じる弁護士のロバートとジーン・ハックマン演じる初代NSA技術屋なブリルのバディぶりがすごく面白くて最後まで楽しめた。

 

 この二人が本格的に絡むまでちょっと長いんだけれども、ロバートが社会的身分をどんどん奪われて居場所をなくしていく感じはすごくスリリングでどうなるのかなとハラハラしつつ。  発信器を仕掛けられている場所が複数すぎて「いいからその服を脱げ!パンツは大丈夫なのか?!」とそういうハラハラ感が。

  なんというかNSAの監視ぶりの映像は「デジャブ」の片鱗をすでに感じさせるショットがいくつもあって、絵画のタッチを楽しむ感じでトニー・スコット監督色を楽しみながら見ていました。

 建物や巨大建造物のシルエットとかぼかしかたとか、細かいことはもう忘れてしまったけれども「ああ、監督色だ!この感じやっぱ好きだなあ」と目が喜ぶ感じで。

 

 やけくそみたいなカーアクションや爆破も監督は絶対に欠かしたくない人なんだなということで、この映画でも結構すごい。

 ブリルの外から完全シールドされた要塞も凄かったし、それからネコちゃん!

 

 橋とか大型建造物を撮るのが好きなんだなぁという印象もあって。

 特に橋。

 この映画の後ですぐに「サブウェイ123激突」を見直したので、正確にはどっちを見てそう感じたことなのか今となっては思い出せないけれど、監督が最後に橋からジャンプしたというのはなんというか、多分なんだけれど決して悲壮な気持ちだったり何かに絶望したとかでこの世界を旅立ったというわけではないんじゃないかなってちょっと感じた。

「デジャブ」のメイキング映像でも監督、誰の手も借りないでスルッと橋の欄干みたいなところに登っちゃっていう場面があって。監督にとって高いところは全然怖いという感じではなかったので(デンゼル先生が高所恐怖症であのシーンの撮影の日、泣きたい気分だったって冗談混ざりに話していたのが面白くて、余計にそう思ってしまったのかもしれないけれど)。「サブウェイ123激突」でもクライマックスが橋の上で、デンゼル先生怖くなかったのかなぁとか。

 あとあの時飛び回っていたヘリコプターは監督が乗っていて、二人を撮っていたっていうのを聞いて、あれ監督だったのかと。

 とすればもしかして「アンストッパブル」で、はっきり言って邪魔なんじゃと思っていたあのTV局のヘリコプターにも監督が乗ってたんだったりしてとかってちょっと思って(でもあの低空飛行のヘリはいくらなんでも実際に飛ばしてないかな?でもトニー・スコット監督だしなぁ.....)。

 

 映画の話に戻って、1940年代頃からすでに監視社会の脅威は始まっていたのかーって。

 政府に管理されることの恐ろしさをよくわかっていなかったけれども、ある日突然身元を奪われたり、犯人にされるような証拠捏造されたりするのって怖いなぁって。

 アナログ時代であれだけできるんだったらデジタルの今なんか楽勝だんだろうなぁって思う。どんどん紐付けされてっているし。現代社会でデジタル足跡一切残さずに生活するなんて基本無理ぽいし。

 映画の中でNSAの若手のスタッフたちみたいにそのデータが個々の人間のことであるという意識が完全に欠如してしまっている風に描かれていたけれど、今ではもっともっとその感覚が薄れてしまっているんじゃないかなぁって。

 データ上意味ないからこちら側はデリートみたいな感じで複雑な文脈読むことなしに物事が動いてしまいそうで。

 

 トニー・スコット監督とデンゼル先生の話に戻れば、デンゼル先生、トニー・スコット監督がこの世界を旅立つ数日前に手紙というか簡単なメッセージをもらっていたそうです。

 次に作る映画の話をしょっちゅうしていたからーという感じでデンゼル先生は内容については詳しく触れなかったけれども。

 

 ついでに「サブウェイ123激突」の話をもう少し。最初、デンゼル先生はあの映画に出るのを渋っていたそうで、「インサイド・マン」をやった後だったし、警察とかFBI捜査官の役はもう食傷気味になっていたようなんです。

 そこで監督は「どこにでもいそうな普通の男を演じてほしいんだ」とデンゼル先生を説得。「どこにでもいそうな普通の男」を演じるというのに挑戦を感じてデンゼル先生、とっても楽しんで演じていたと監督が話していました。 監督が話すデンゼル先生のことを聞くのが大好きで。コメンタリーが聴きたくて結局デンゼル先生が出ているトニー・スコット監督の作品の円盤買っちゃいましたよー。でも私には価値大有りでした!

 

「サブウェイ123激突」の話でトニー・スコット監督の話ですごく可愛かったのはジョン・トラボルタが控室に戻った時「サタデーナイト・フィーバー」を鼻歌で歌っていたのが、うっかりマイクをつけっぱなしだったせいで撮影現場にいるデンゼル先生たちにも聞こえて。それを聴いてデンゼル先生が嬉しそうに踊り出したって。すっごく贅沢な瞬間だなあと。映像に残っていないのが残念です。

 トニー・スコット監督の目で見るとデンゼル先生が演技に集中できている時とできていない時もすぐにわかるみたいで。そういう話も面白かったです。

 

 前にこの映画をみた時は現金輸送を急ぐあまり自滅していくカー・アクションがあまり好きではなかったんですが、今見返すと、よく撮影できたなと見入ってしまいました。

 顔を合わせない二人の男の会話で進行していく映画に緊張感やスピード感をもたらすために必要だったんだなぁと。 オープニングも初めて見た時はすごく長い気がしたのに、物語が始まる前に緊張感が高められていく感じがいいなーとかって感じて。

 あと地下鉄のトンネルでの赤色とか緑色の使い方が印象的だなあとか。

 

 あとデンゼル先生の笑顔ショットで終わるのも今回見直したらなんだか胸にグッときて。

 家に、家族のもとに無事に帰れたことがすごく何よりも大事なことなんだって、しみじみ。

 

 「エネミー・オブ・アメリカ」、ロバートとブリルのお話の締め括り方も大好きです。ジーン・ハックマンの魅力をようやく認識いたしましたとも! 

 

 

私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️/5

🍅: 72%

www.imdb.com