So Be It

見た映画の感想。時にネタバレを含んでいますのでご注意ください。

A WEEK IN WATTS

いいことだって起こり続けている。

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1965年のワット暴動についてのドキュメンタリーかと勝手に思い込んでみ始めたんですが、Black Lives Matter関連を突き始めてから、はじめてすごくいい兆候を感じられるものを見られた気がして嬉しくなってしまいました。

  ワットとサウス・ロサンゼルスを中心に活動している「オペレーション・プロセス」というNPO法人についてのドキュメンタリーだったんですが、これがなんとLAPDと街のひとたちが協力しあって行っていることで、これはきっと将来にむけていい種がまけていると感じる話だったんです。

  ウエスト・コーストのギャング事情の歴史に簡単に触れて、ワットとサウス・ロサンゼルスに三つのギャングが同居していて銃撃事件の絶えない治安の悪さなんですが、それでも徐々に犯罪率が減っていっているんです。カリフォルニア州全体の犯罪率は上がっていてもワットとサウス・ロサンゼルスの犯罪率は下がってきているそうです。

 なぜかというと、街を巡回する制服警官の人たちが街の人たちと積極的にコミュニケーションをとるようにしたから。信頼してもらえるようにコミュニティの中に入っていって親身になって寄り添う努力を地道に続けてきたからというのが大きな理由なんですね。

 最初の頃は、例えば子供たちと話しているのを大人が見つけると「警察なんかと話すな!」という感じで子供を連れていってしまう感じだったのが、今では街の人たちが手を振ってくれるようになってきたとか。

 

 三つのギャングが麻薬の販売の縄張りなどをめぐって銃撃事件も多発していたので、それに対処するための予算はLAPDでもとても大きく確保されたんだそうです。でも、そういう銃撃事件で家族が犠牲になった遺族やその銃撃事件が起こる地域に住む子供達の心のケアとかに対しては全く資金が注がれることがなくて。

 それを理不尽に感じたLAPDの警官の人たちが自分たちでお金を出し合って、子供達のメンターになって成長を見守るという仕組みを作ったんだそうです。

 その地域の子供達は家族の誰かがは大抵がギャングのメンバーだったりするのですが、オペレーション・プロセスの取り組みやそれに関わる警官の人たちに対しては信頼が生まれているようで、「息子が警官も俺たちと同じ人間だっているのを知るのはいいことだと思う」という感じで自分の子供がオペレーション・プロセスに参加することに理解ある感じ。

 

 小さなことだけれど、こうやってワットやサウスLAで育つ子供たちがコミュニティ全体に見守られていると感じて安心できるようになってくるのは、きっと後々この町にとってよい結果を生むのではないかなと思えて嬉しくなったし、物事は一面ばかり見ていてはいけないなと改めて。

 

 現役の警官でかつDJのDJ ACEがブラックコミュニティと警官のかけはしになったり、コツコツと草の根ではいろんな試みや努力が行われている。

 
 
 
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私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️/5

🍅: 80%

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