男は背中で全てを語り尽くす!
なんというか画面にとてもこだわりのある監督さんだなぁと。
画面のショットショットがインスタ映えしそうな感じとでもいうんでしょうか。絵面がかっこいいので一瞬ミュージック・ビデオ畑の監督さんかしらと思ったのだけれども、あとからImdb見たらガッツリ映画畑な監督だった。
映像と音楽の組み合わせ方もなんというか独特の癖がある感じで、すごくドライな感じだったり、感情的にベッタリしそうなシーンでもさらっとしているというか淡々とみせる感じで。
それでいて男泣きしてる感じの背中やらジェラってますな背中が長写しされたり、あと男と女の切ない関係みたいなのをソニーと相方、それぞれの男女関係を似たようなショットを落ち込んで、対比させるみたいな....?
たぶん対比させてたんだと思うんだけど、なんかそのあたりは監督の男のロマンティシズム炸裂ぅううううみたいな感じで。
ストーリー自体はどうということないというか、潜入捜査もののテンプレートのような感じでとくに目新しいこともなく。
ほんと男の人ってマフィアの情婦ネタすきだねぇーとか思ったり。
いろんな男と関係持とうが心はあなたと繋がっているのー的な女性から、どんな時でもあなたのことを思う一途ーな女性とか、ここぞという時に強い女性とか、男性ドリーム満載で。
女性ドリームな男性像だらけな映画やドラマもいっぱいあるし、男性ドリームな女性像満載な映画やドラマもいっぱいあるし。
映画なんだからドリーム展開させてなにが悪いってことなのかもしれないけれど。
おかげさまでキャラクターなどに感情することもなく、長いのでちょっと集中力が途切れちゃってセリフとか耳素通りしちゃう場面もあったんですが、まぁとくにそれで不都合もなく。
いろいろと構図とか色合いとかこだわりを感じさせられること多々だったんですが、あまりにも背中ショットが続いたのちょっと可笑しくなってきてしまって。
でもまぁこれも背中ショットでどれだけ感情とかシチュエーション表現にバラエティが出せるかの追求みたいなものなのかしらとか思ったり。
「グッと拳を握り締める」のどアップショットが続くよりははるかにいいかと。
しっとりとした大人テイスト(?)な映画だったなと。
刑事ものお気楽アクションかと思っていたので、ちょっと面食らいました。
きっと映画マニアさん向けな映画に違いないて。
私の好み度:⭐️⭐️/5
🍅: 47%