So Be It

見た映画の感想。ネタバレを含んでいますのでご注意ください。

スーパーフライ (SuperFry)

 

なんやねん!

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 ネトフリが勧めてくるままに視聴したのですが、なんというかこれを見てしまうと「あんたらのせいでアメリカに住む普通の犯罪とは関わり合いにならずに生きている黒人の人たちが苦労してるんじゃないか!」という気持ちになってしまった...。

 とにかく主人公に味方する気持ちにはまったくなれなくて。

 加えて、敵対チームであるラッパー兼ギャングなスノーホワイト(だったかな?)のチームの面々は皆白い服で行動しないといけない決まりならしく、でてくるたんびになんでそんな汚れも存在も悪目立ちするカラーをチョイスしたんだと。職業上(?)不便すぎないか???

 真っ白だと汚れやすいし、血しぶきとかめだっちゃうし、シミもめだっちゃうし。

 とにもかくにも悪目立ちしまくりそうだと、まったくどうでもいいことなのにいちいち気になってイライラさせられまくるし。

 汚職警官の話とか、取り調べの後警官に撃ち殺されちゃうところとか、BLMあるあるもこの映画の中でみるとどうしても自業自得感が否めなくて....それってこの時期にどうなのよーと。

 なんというか、誤解をまねいちゃうというか、大事な問題として世間に認知してもらいたい”警官の人種差別に基づく過剰な暴力・殺人”をかすませちゃうような。

  映画をいちいち真に受ける必要はないんだろうけれども、バイアスあぶり出し中の身にとってみれば、気持ちの揺り戻し感がどうしてもって。

 せっかく禁酒に成功しかかっていたのにたった一口のワインのせいでまたお酒飲みたくなる欲求が高まってしまったという感じというか。

 

 主人公のプリーストは目立たないことでうまくドラックの売人としてビジネスを展開させてきていて。

 でも常々この業界から足抜けしたいと思っていて、で、最後に大仕事してから裏稼業をやめることにすると。

 

 いやちょっともう十分お金ありそうなんだから、最後に大仕事なんてやめときなよー。

 だいたい最後の大仕事でなにもかもダメになるじゃん!もうそんなの定石じゃん!

 

 プリーストのスタンスはなんとなく「アメリカン・ギャングスター」でデンゼル先生が演じていたフランクを思い出させるところもあって。

 で、仲間の一人が「せっかくお金があるのに派手な身なりができないなんてー!」とプリーストにブーたれるシーンでは思わず「アメリカン・ギャングスター」をみて勉強しなはれ!と心の中で突っ込みつつ。フランクが目をつけられたのってうっかり気を許して奥さんからのプレゼントである高級そうなコートをきて公式の場に出て行ったせいじゃないか。

 

 それはさておき、プリーストにいまいち感情移入できなかった最大の要因はやっぱり自分の師匠(?)を裏切ったせいかな。

 そこでまず彼のなんというか私の中の信頼度と好感度はガタ落ちで。

 オマーさんを裏切るなんて!

 そう。「The Wire」のオマーさんがプリーストの師匠なんですよね。

 

 プリーストとフランクは似ているところもあるんだけれども、なんというか貧困から抜け出すための選択肢の無さみたいなところや不当な扱いに対する憤りみたいなところがフランクに比べてプリーストの場合は全然シンパシーを得るところまではいかなくて。

 その点でリドリー・スコット監督はすごくうまくみせていたのかぁとか思いつつ。

 あとはやっぱり時代というのもあるのかなぁ。

 とか思ったら、1974年の映画のリメイクだった。 1974年で「シャフト」とかあの並びのブラック・ヒーローという捉え方だとすれば、小気味よさもわかるんだけれど、どうもこの現代バーションだと、犯罪とは無縁な黒人の人たちがうけるとばっちりの方が気になってしょうがなくなるような。

 どうなんだろう。

 

 すかっとするには「この人めっちゃ悪い人だけどいい人!」みたいな筋の通し方が足りてないってことなのかな?

 映画の目指すところはわからないではなかったけれども、自分の中のImplicit Bias除去作業中の身にとってみれば、なんというか「やっぱり怖いな」にゆりもどっちゃうというか。

 

 生活に困窮すれば手段を生きるための手段を選ばなくなる確率がたかまり、犯罪に巻き込まれる率がたかまる。

  だからといって生活に困窮しているからといって全員が犯罪に走るわけでもないし、意地でも「手段を選ばない」ということをよしとせず、犯罪に巻き込まれないでいることに全力を尽くしているひとたちもいる。

  というのは自分の心の中での覚書にしておいて映画は映画として。

 映画はあくまでもフィクションで現実をそのまま描いているわけではないということも忘れないようにしないといけないぞとこれまた自分に言い聞かせつつ。

  でもそれで考えると、この映画は全体的にチープな印象があってうーん。

 

 ってな感じで感想をむりやりしぼりだしてみました。

 はい、おしまい。

 

 あ、でもプリースト役のひとはなんかちょっとカッコよかったかも(←つまんなーい!と切って捨てれなかった原因はそこか!)

 

私の好み度: ⭐️⭐️

🍅: 50%

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