「Ride Along 2」をレンタルしようとして間違ってレンタル(おい)。
アマプラのあらすじを読むとー、
” 西暦2176年 - 地球人は火星を植民地化していた。そんなある日、謎の古代遺跡を発見した人間の手により、禁断の封印が解かれてしまう。それは火星の先住民族の亡霊たちを閉じ込めていたパンドラの箱だった・・・。永い眠りから覚醒した亡霊たちは肉体を求めて人間に憑依。邪悪な怪物に変貌したヤツらは次々と人間に襲いかかる!この非常事態を打破すべく火星警察MPFのメラニーと犯罪者ウィリアムズらが協力、火星を舞台に生き残りを賭けた死闘を始める。最期に生き残るのは、人間かそれとも・・・。”
ってあって、おれが苦手とするグロい系ホラーっぽいじゃないかよー!
全然見たくないぞおー!!
いやでもアイス・キューブが出てるしな。
アイス・キューブに先住民の亡霊の組み合わせって、ちょっとただごとじゃない内容かもしれない...と好奇心に負けて視聴。
ドラマの「プリーチャー」でだいぶ、血ドバー、ゾンビーな映像に耐性ついてきてるしな。きっと大丈夫さ!と勇気をふりしぼって再生ボタンをポチっ。
そしたらば....。
なんだろう。
すごいカオスというか、もうグダグダもいいところなんだけど面白くないわけでもないというか....。
当初てっきりシリアスなホラーと思ってみていて。
緊張しすぎたものだから、強くなる前に飲み物をとりにいこうと一時停止をしたんですね。
で、念のためホラーのグロ度合いだけでも確認しておこうとスマホで軽く検索をかけたら、
「なんでみんなこれをシリアスに受け止めるのか理解できないー!!!」
と監督が泣きわめいてしばし映画づくりから退いたという記事がひっかかる。
え?まさかこれコメディなの???
と驚いて、これはもしやコメディのつもりで撮ったのにコメディになりきれなかったとかなあれか??? と。
でも、いままでみた限りではコメディだなんて微塵も気がつかなかったゾ....???
と、相当面白くないんだろうかという不安半分、エグくなさそうだという安心感半分でドリンク片手に再び再生開始。
そしたらば、確かにコメディだった。
ちょうど視聴再開したそのあたりからようやくコメディとしての本領を発揮してきたのか、それともそう言われてみたから、ようやく気がついたのかどちらかなのかはわからないのだけれども、確かにコメディの文法だなこれと。
でも、ホラームードが勝ちすぎていて、というかアイス・キューブと警察と不当逮捕とくれば、なんだかすごいものをぶつけてこられそうだと構えてしまって...。
といっても別にアイス・キューブが悪目立ちしたとかでしゃばったということでも全然なく、きちんと自分のパートをまじめにこなしていたという感じだったんですが。
ゴーストに襲われないようみんなで武器つくるあたりからはもう露骨に「コメディ文法」になってくるので間違いなくこれコメディだと。
以降は、なんかもういろいろとカオスがすぎて目が離せないというか。
いや、ヤケクソ具合というか振り切れ具合が...壮絶凄まじくて笑い事っていう。
もしかしたら本来はもうちょっと人種差別や性差別に物申す的なこともねらっていたのかもしれないけれども。
もしかしたらそのあたり大人の事情で変えざるを得なかったのかなという気もしなくもないけれど...
このゴーストは人に取り付くわけですが、殺すと新しい宿主に取り付くので、ゴーストにとりついた人間を殺しちゃうと新たに取り付かれるリスクが増える。
そのことを登場人物たちも気にしているにもかかわらず、豪快に殺しまくる。
でも全然平気そうなので、まぁいいかと。
この映画、ジェイソン・ステイサムも出ていたわけなんですが、乱闘騒ぎでアクションシーンだというのにすごいモブな感じで。
ジェイソン・ステイサムな意味ないじゃーんというぐらいアクション的見せ場はない。
戦っているけれど、その他大勢の中にうもれてしまっている。
この映画での彼の本領は鍵をあけることで、なんかことあるごとに鍵をあけていた気がする。
加えて、あのオチは....。
アイス・キューブのあのとってつけたような爽やかな笑顔にはもう本当に笑うしかない。えらいよアイス・キューブ!ヒーロー笑いというのかニッカッ!って感じで。
なんだか仏頂面がディフォルトっぽいのですごく感動した。
いや、でもなんだろう。
”おしい”感はあるような気もしなくもなく。
いやでもあのゾンビのみなさんはすごかった。
(↑こんな感じのみなさんがヘビメタ(?)とともに怒涛のごとくおそってくるさまは怖いというよりはスタントマンのみなさんもしくはエキストラのみなさんすっげーがんばったねという労い感がこみ上げてくるという)
なんだかよくわからないけれどすごかった。
ええっと、いやー、なんかなんだろうこの怒れない感じというか切って捨てられない感は。(←さりとて擁護したいわけでもない)
私の好み度: ⭐️⭐️/5
🍅: 22%