1992年におこったロサンゼルス暴動のドキュメンタリー。
ロドニー・キングが警察に暴行を受けてから、暴動にいたるまでにどういうことがおこっていたのかをみると、気持ち的には「やさぐれたくなる気持ちもわかる」という気にならないでもない。
せめて裁判所を変えなければよかったのに。
あれだけ無抵抗の人間をボコボコになぐって、それでも無罪になるというのも怖いし、そのことをなんとも思っていない当人たちの態度も怖かったし、あのビデオをみてなおかつあの警官の人たちのやっていることはやむを得ないことと思えてしまう心理というのはどういうものなんだろう。
必死に努力して商売をしていたのに店を燃やされた黒人の方もいて、なんというかとんだとばっちりもいいところだ。
あの結果の理不尽さに怒りを抑えられないのもわかるし、ロドニー・キングの件は氷山の一角のそのまた一角を細かく砕いたひとかけらの一つで、積もりに積もった怒りが爆発したというのも「そりゃそうなるよな」と思う反面、冷静だった黒人の方達も大勢いたことから、もしかしたら今回のBLM運動のように白人の活動家の方も混ざっていたんだろうなぁとかも思ったり。
今回のように当時だって「なんとかしなくっちゃ」と問題意識をもった白人の方もいっぱいいただろうと思うのに、やっぱり今も変わらないことが起き続けているのはどうしてなんだろう。
どっちの政権だろうとこんなことを繰り返していていいはずがない。
というか、みんなそんなことはとっくにわかっている感じなのになぁ。
こういう疲れた気分がファシズム的提案がなんとなくいい具合の落とし所にみえてくる危険な兆候ということなのかしら。
BLM関連のことをいろいろ調べたり読んだりしていると精神的なアップダウンがものすごく激しくて。わかったように思えてきたら、ますますわからなくなったり。
そんな中でタイリース・ギブソンが新曲を投下。
ロマンチックなタイリースらしいアプローチだなと思いながら、警官の人たちが内側からこんな風に立ち上がってくれたらいいのにって思いがズーンとひびいてしまってエグエグ泣いてしまったり(←情緒不安定)
Tyrese feat. CeeLo Green "LEGENDARY" Music Video (8:46) from Voltron Pictures on Vimeo.
それから今日たまたまたまラキ兄ことラキース・スタンフィールドの新作も投下されて。
これも精神的に消耗していく感じがよく伝わってきて。
D.B.ウッドサイドも話していたけれど、今回のBLMの盛り上がりで自分でも気がついていなかった怒りや悲しみがわきあがってきてコントロールできなかったという感じがラキ兄の身にも起こっていたんだなというのがよくわかって。
なんだかまた泣けてきて。
ちょっとでもよい方向にかわっていってほしいと思うと同時に自分もふんばらねばと気合をいれなおしてみたり。
今から100年後ぐらいの人たちに「なにまた同じこと繰り返しているんだよ!」と呆れられないように。
物事をきちんと見極められる目を持ちたいな。
いやほんと切実に。
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
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