ものすごく不思議な映画。
不思議というのは語弊があるかもしれないのですが。
お話はこんな感じ。
主人公のソニーは高級レストランでシェフとしての修行を積んでいたが努力が実ってLAで新規出店する店を任せてもらえることになる。
しかし、母親の健康状態が思わしくないと兄のダッチから連絡を受け、報告もかねて生まれ故郷に戻る。
そこでソニーは家族が経営するチキンフライの店がかつて行列ができるほどの人気店だったとは思えぬ落ちぶれぶりを目の当たりにして胸を痛める。
さらに母親がガンであることを知り、手術費を稼ぐために店を昔のような人気店に戻そうと改革にのりだす。弟のソニーばかりが母親に頼りにされることが気に食わないダッチは自分なりにお金を稼ごうと町のドラッグディーラーにかけあってマリファナを売ることにする。
このマリファナがチキンをあげる油にダッチが転んだはずみで誤って入ってしまって、皆がチキンの病み付きになっていくというすごいことになっていくわけなのだけれども。
できのいい映画とはお世辞にもとても言えないけれども....というか、有体に言えば、とんでもなくグダグダもいいところな映画だった気がするけれども...でもなんとなくそれなりに面白く見られてしまった...。
軽い気持ちでドラッグディーラーと関わり合ってしまったばかりにズルズルと抜け出せなくなっていく過程というのは、すごくわかりやすいというか。
手っ取り早くお金を儲ける手段だということが罠となり、助けを求めようにも警察の内部で癒着していたりして、そのまま言いなりになるか殺されるしかないような状況においこまれていく。
自分だけのことではすまされず、危険な状況に家族や恋人友人までも巻き込んでしまうというような、なんというか”パターン”というか”あるある”ネタというのもなんとなくわかるのだけれども...マリファナまぶしたチキンがなんだかだんだん美味しそうに見えてきてしまって....あかんやん😅
”マリファナまぶしたチキン”というアイデアありきでできたストーリーだったのかな? それとも”マリファナまぶしたチキン”自体が既に何か共通認識としてあるネタになっているのかしら。
でも”Trap"ってTrappingとかって厄介ごとに巻き込まれちゃって抜け出せない感じのことを表す感じでつかっているのをよくきく感じな気もするし。
美味しそうだからって、こういうことに巻き込まれちゃダメだよってことかな、やっぱり。
私の好み度: ⭐️⭐️/5
🍅: -