So Be It

見た映画の感想。ネタバレを含んでいますのでご注意ください。

ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王ジェームス・ブラウン (Mr. Dynamite: The Rise of James Brown )

 ジェーズ・ブラウンのドキュメンタリー。

 

 

 チャド兄の「ジェームス・ブラウン ~最高の魂(ソウル)を持つ男~」をみて、実際はどんな人だったのかということが気になって。ちょうどドキュメンタリーを見つけたので視聴。

 やっぱり強烈な人だった。

 キング牧師が暗殺された翌日にコンサートをキャンセルすることなく続行したこと。ライブの最中、興奮してステージに上がってくる観客を押さえようとするセキュリティを下がらせ、観客を説得してコンサートをやりとげた肝っ玉というか、なんというかすごいなぁと。

 新しいリズムや音楽をとことん追求する姿勢はやっぱりどこかマイルス・デイビスを彷彿とさせ、そしてジェイムズ・ブラウンの曲がHip-Hopの種となったという繋がりっに「ああやっぱり!」って感じで意味なく熱くなってしまった。

 

 プロデューサーがローリング・ストーンズのミック・ジャガー。

 映画でもドキュメンタリーでもTVのライブコンサートで自分ではなくローリング・ストーンズがトリをつとめることに対してのジェイムズ・ブラウンのパフォーマンスのキレっキレ度合いが描かれていたけれども、そのミック・ジャガーが映画もドキュメンタリーもプロデューサーをつとめているというのが、まるでこの間の映画でみたマッケンローとボルグの関係みたいで面白いというか。

 

 ジェイムズ・ブラウンの凄さと熱を実際に目の当たりにしたミック・ジャガーが、ミュージシャンとしてセレブリティとしての葛藤や苦悩も知りつくしている人がきちんとできるだけ正確に当時を知らない世代にジェイムズ・ブラウンという存在を伝えようと作ったという気持ちが行き渡っているから、映画もドキュメンタリーもすごくストーンと心に響いてきた感じなのかなぁなんて思ったり。

 

 ミック・ジャガーとジェイムズ・ブラウンについてどう書いたものか思いつかず、あてどもなくネットを検索していたら、BLMについて、理解しかかっているようないないような、私の中でもやもやーとしているものを的確に説明してくれたコラムをみつけたので。 「ああ、まさにこれだー」って。

 

 特にここ。

 

"知識や理性が身についてくると、それゆえに「俺は差別を理解している」という勘違いの悪魔が忍び寄ってくる。その悪魔を祓うのが次のステージだ。" via 「ハーレムの熱い日々」と、差別について」by ファンキー社長

 

 BLMや差別問題と向かいあうというか、どういうことなのかと知ろうという作業は自分の無知さ傲慢さや虚栄心、浅ましさ狡さと向き合うことで、精神的に本当にキツイ。

 

 いまはまだ中途半端にしか理解できていないし、というかまだ向き合い始めたばかりなので、ダメージを食らってばかりで、でもダメージを食らって落ち込めばそんな自己憐憫をやっている自分に嫌気がさす感じでちょっとまいり気味だったのだけど。

 

 この文章を読んで、少し元気が出た。

 

私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️/5

🍅:100%

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