「13th -憲法修正第13条-」をみた翌日にこれをみたのですが、いやー、ちょうどいい復習になりました!
いや本当にどうしろというのか。
仮釈放で定職につくために職安にいくと車の免許証がいると言われる。
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免許証を公布してもらうためには養育費の滞納分を払わないといけない(養育費は当人らが知らないところで福祉局みたいなのが申請し支払い義務を発生させていた)。
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ところが滞納分の支払いをするためには何か仕事をする必要がある。
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しかし職安に仕事先を紹介してもらうためには免許証が必要。
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で、免許証の再発行をしてもらうためには滞納していた養育費を支払う必要。
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で、滞納していた養育費を支払うには...。
主人公からこの事情をきいた役所の窓口の人が「確かに変なシステムですね。でも決まりなんです。すみません」ですってー。
まぁ、窓口のひとも裁量権もってないから仕方ないといえば仕方ないといえば仕方ないといえば仕方ない???
さらに仮釈放期間を無事に終えるには、住まいと仕事を探さないといけなくて、これができなければ刑務所に逆戻りとなってしまう。
この主人公は12歳のときからギャングの叔父さんに”兵士”として育てられ、おそらく相当の腕っ節と思われる。
ギャングの道に戻る方が彼にとっては遥かに簡単だっただろうけれども、子供のためにギャグの道に戻らないようにしようと必死でがんばろうとするのだけれども。
この映画だけ見ていたら、そもそもギャングになったのが悪いと思ってしまっていたかもしれないけれど、そこは「13th -憲法修正第13条-」を見た後なので、「あーうー、こーゆーことかあぁ.....」みたいな感じで。
お母さんがドラック中毒で、お父さんが亡くなって、庇護してくれたのがお父さんの弟だったギャングの叔父さん。
叔父さんはギャングの世界で彼がサバイバルできるように鍛えてくれた。だって、叔父さんはその生き方しか知らなかったから。
主人公は自分の子供には自分と同じ轍を踏ませたくないと思い頑張るのだけれど、なんだかあまりの八方塞がりぶりに、見ながらこっちも本当に息が苦しくなってくる。
彼には幸い文才があって、しかも幸運なことにあの受付のお姉さんがちゃんと約束を守ってくれたから、ラストにはほんのすこしだけ希望がみえるのだけれど。
でも誰もがインディペンデントできるだけの才能ももっているわけではないし、再犯したくないのに結局そっちに押しやられてしまうようなパターンも多そう(再犯しなくても職質かけられて、そのまんま逮捕されるてるパターンも多そう....)
目の前にぶらさげられた4000ドルの誘惑に耐えた主人公の精神力の強さは素晴らしいとしか言いようがない。
叔父さん的には主人公にはやりこなせるだけのスキルを自分は叩き込んでいるという自信があったのだろうと思うけれど。
これがどうやら映画の中だけの話じゃなくて、いくらでも現実に起こっているって知っちゃった今、なんだか辛い。
どう受け止めたものだか。
ほんまに、しんどいわー😭
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 92%