デンゼル先生のいい息抜きになったならまぁいいか。(←?)
面白くなかったわけではないけれど銀行強盗サイドと刑事サイドのシーンがコロコロ変わるのとプラス、時系列もちょっとだけコロコロと前後したせいか、作品世界にどっぷりひたりこんでハラハラドキドキという具合にはいかなかった。
あちこちに“人種差別あるある皮肉”がちりばめられていて、これは銀行強盗ものとしてみてはいけない作品なのかなと思いもしたけれど。
なんというか、仕掛けと狙いはすごく好みなのに、カタルシスを味わえるほどはいりこめなかったのが自分的に残念かな。
これだったら思い切りコメディに舵切ってもよかったんじゃないかとも思うけれど。
作品の裏側の話の方が面白かったかな。
ブロードウェイで「ジュリアス・シーザー」の舞台をやっていたデンゼル先生のところに監督から連絡がきて、「4週間で撮影が終わるってきいたのでOKした」と。
で、デンゼル先生と同じ舞台にでていた俳優さんたちも芋づる式に決まったらしい。舞台が終わってちょうどいい息抜きというスタンスでの出演だったとか。
セリフも結構即興が多かったらしく、撮って一発OKな感じで撮影が進む感じ。
衣装のネクタイと帽子が一組しかなかったから、終盤ボロボロになって帽子は最後には破れてしまったそうな。「いまさらおニューを使うのももったいないのでなんとかそれでのりきったよー」とデンゼル先生。
監督を経験してから初めてのスパイク・リーとのお仕事だったそうで、興味津々で監督のやり方やカメラや機材の使い方など観察していたとデンゼル先生。
あ、髪の毛はブルータス役のあとで生やす暇なく撮影はじまったからーとか。
とくにこだわりがなくとも、こだわりがあったのかと聞かれてしまうデンゼル先生。
この頃はLAからNYに戻るべくお家探しをしていたとか。
どの役が自分に近いかと聞かれて、「どれも近くないよー。”トレイニング・デイ”はちょっと自分がはいってる部分もあったかなぁー」と。
あと監督のインタビューもちょっと読んだ。
キャスティングはデンゼル先生に呑まれない俳優さんという基準で選ぶとこうなったとか。
私の好み度: ⭐️⭐️/5
🍅: 86%