デンゼル先生出演作品攻略一環での視聴。
デンゼル先生の出演作品ではじめて「なんじゃこりゃ....」と頭が真っ白というか感情が微塵も動かされることがなかった...感想....うーん...全然ないよ。
選挙屋さんというのだろうか。
選挙に勝つためのコンサルタントというか、なんかそういう職業の人が主人公。
このピートは腕利の選挙屋さんで選挙に勝たせるためには手段を選ばない。
その候補者の政策にピートはまったく興味なく、ただ選挙に勝たせることだけに集中する。
このピート、最初は「Better Call Saul」のソウル・グッドマンみたいなキャラかしらと解釈したのだけれど、そういうことでも全然なくて。
デンゼル先生はピートの顧客となる候補者を推したアラブの石油王と懇意のPR会社の人で、石油ビジネスを脅かさないために太陽エネルギーなど他のエネルギーへの切り替えを主張する議員を立候補させず、代わりに石油ビジネスにニッコリな手駒的議員を候補者をサポートする立場の人っぽいのだけれど、出番がそんなにないのでなんとなくピートに敵対するんだなという立ち位置しか見えてこない。
見えてこないけれど、そこはデンゼル先生ですから役作りはバッチリですよ! ちょっとした手の仕草からなにからいい具合に嫌味ったらしくてとってもかっこいいんですよ。
ピートとこのデンゼル先生が演じるビリングとの頭脳戦的なものになるならそれはそれで面白かったのになぁと思うのですが、ピートがどう有能なのかもよくわからなくて。そういうやりとりもなくて...しかもピート、デンゼル先生のキャラの言葉で目覚めてるし。
というかピートがそんなんだからデンゼル先生のキャラが至極まともに見えてしまったという。だってそこはデンゼル先生だし。
というか、この映画のせいでリチャード・ギアのにやけ顏をみたら脊髄反射でムカついてくる体質になってしまったんですが
俳優さんたちは監督の意図通りに動いているのだから、イラつくべきは監督に対してであってリチャード・ギアではないのに、記憶に残るのはリチャード・ギアにイライラしたという感情だけで監督の名前も顔もかけらも思い出せないっていうね。
リチャード・ギアのイメージを挽回するような作品を見なくてはなるまい。
でも今はあの顔みたくないから、ほとぼりさめてからねー!
(「俺たちは天使じゃない」の時にロバート・デニーローのにやけ顔が嫌いになったのと同じ症状を併発してしまったぜい)
好み度: ⭐️/5
🍅: 50%