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映画の観方と楽しみ方を勉強中。ネタバレを含んでいますのでご注意ください

戦火の勇気 ( Courage under Fire )

どうしてこんなに辛くて苦しい思いをしなくちゃならないのか。 

戦火の勇気 (字幕版)

戦火の勇気 (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

 

 湾岸戦争で戦死したカレン・ウォーレン大尉が名誉勲章受章候補者にあがり、受賞者にふさわしい人物かの調査をナサニエル・サーリング中佐が担当することとなる。ナサニエルは湾岸戦争で戦車部隊を率いていたが味方の戦車を敵と誤認して砲撃を命じ、部下だったボイヤー大尉を死なせてしまったことでアルコールに溺れるようになっていた。

   誤射で友たちを死なせてしまったトラウマをかかえたサーリング中佐が女性初の名誉勲章受章者となるかもしれないカレン・ウォーレン大尉の受章理由に間違いがないが確認調査のため関係者に話をきいていく。 そこで明らかになっていく真相。

   事の真相よりも、どれだけの人間を戦場に送り込み命を落とさせ、無事に戻れたとしても立ち直れないよな心の傷を負わせることになっているのか。

 実戦部隊を送り込む決定を下している政治家たちは戦争を終わらせる努力を最優先事項として全力をつくして行っているのだろうか。

 家族や普通の生活から引き離された彼らは何のために戦っているのか。

 それが彼らにとって本当に価値あるものならまだ救われるのかもしれないが、だが本当にそうなのか。

 多少の犠牲はしょうがないというが、その”多少”に自分や自分の家族が含まれてもまだそう言えるのか。

  人が生活しているところに上から爆弾落とすとかやったらダメだ。

 だって上から爆弾降ってくるとか家を破壊されたり焼かれたりするの絶対嫌だもん。

 自分の命や生活が脅かされたり家族が傷つけたり殺されたりしたら、その相手が絶対的正しい立場にあったとしたって関係なくなる。

 怒りと憎しみが消えることはない。

 それをなかったことにして前に進もうと言っていいのは、傷を負った側だけだ。

 傷を負わせた側がそれを言ったら、「ふざけんな」ってことになる。

 タイミングによっては忘れかけてたとしても怒りや憎しみがよみがえる。

 傷を負わせた側がそれを自覚して傷を負った側を思いやらない限り、負の連鎖を断ち切ることはできないと思う。

 傷を負った側の、そのとてつもない我慢と精神力を傷を負わせた側が踏みにじるような真似をすれば必死で押し殺した怒りは暴発する。

 

 サーリング中佐が最後にカレン大尉のお墓参りをするシーンがある。

 戦没者が埋葬される墓地なのだと思うのだけれど、本当に大勢の人たちのお墓があって。

 国のために命を落とした彼らに感謝と尊敬を心から抱くなら、もう戦争はおこしちゃいけない努力をしないといけない。

 そのために皆戦って命を落としたはずだから。

 自分の家族や子供たち子孫たちが戦いのない世界で幸せに暮らせることを信じて。

 サーリング中佐がボイラー大尉の両親にことの真相を話しに行くシーンも辛かった。

 どうしてこんな悲しいことになってしまったのか。

 みんな普通にa good personでa good soldierだったのに。

  サーリング中佐を演じていたのがデンゼル先生。

 デンゼル先生に泣かれるとホント弱いんだ。

 

 

私の好み度:⭐️⭐️⭐️/5

🍅: 85%

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