- The Constitution was not written for us. We know that. But no matter what it takes, we're going to make it work for us. From now on, we claim it as our own.
1940年代、NAACP(全米黒人地位向上協会)に所属する唯一の黒人弁護士サーグッド・マーシャルは人種差別が原因で不当に逮捕された無実のアフリカン・アメリカンのため、休む間もなく全米各地にいる依頼人の元に飛び回っている。
今回はブリッジボードでレイブ容疑をかけられた依頼人の容疑を晴らすため、裁判に臨もうとするがニュー・ヨーク州の弁護士であるマーシャルに法廷は法廷での発言を許可しない。
そこで地元弁護士のサム・フリードマンに協力を仰ぐことにするが、サムは民事専門の弁護士で刑事裁判は一度も手がけたことはなかった。
ずしりと重たい作品なのだろうと覚悟して見はじめたら思いのほか見やすい作品だった。
もちろん時代背景や事件そのもの、差別自体はそれだけで十分重たいのだが、それよりもなによりもこのサーグッド・マーシャルがめちゃくちゃかっこよくて!!!
このままチャドウィック・ボーズマン主演でマーシャルをネトフリあたりでドラマ化してくれないかしらとか。
だってだって、今回は法廷でしゃべれなかったから、法廷内で弁護士してるところも見たいし、なんだろ、このチャドウィック・ボーズマンがとにかく颯爽とかっこいいんだもん。
NAACPってドラマや映画の賞のイメージしかなかったのだけれど、そういう組織だったんだと驚いたり。
この作品ではマーシャルさん奥さんがようやく妊娠して、で、奥さんのそばにいたくてたまらないときとか、最終の評決がでるのを見届けたいときとかでもNAACPの上司から次の依頼人を告げられるとそっちに飛んでいかないといけない身の上もなんだか切ない感じで。
でも駅で白人専用の水飲み場で水飲んじゃうところとか、すごくおちゃめでかっこよくて。
ええ、普通にハマりましたとも!
それにしてもあの奥さんのその後が心配だな。
あの暴力夫にひどい目に遭わされそうで心配。。。
実はこの裁判、見ていて微妙に複雑な感じで。
レイプ裁判で誘った誘わないが争点になるところがさ。
そりゃまぁ人種差別のせいであの男の人はあらぬ容疑をかけられたけれども、奥さんが暴力夫に殴られてること知ってるんだから、その結果どうなるかまで思いやれないなら、手を出すなっっちゅー!
黙っていた理由が「奥さんの身が心配だったから」でもなかったしさ。
白人優位で黒人の人たちがいっぱい殺されている背景を考えれば、彼にレイプされたと騒ぎたてた奥さんの軽はずみさも軽視できないのだけれども。(そういった根拠のない告発で村の黒人さんたちが皆殺しにされたころも実際にあると知った今、やはり奥さんを擁護しにくいところはあるけれど...でも元を辿れば暴力夫が1番悪いんじゃん!💢)
うーん....女性のためのマーシャルさんも必要だ。
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 80%