ボロ泣いたわ!
一人息子が突然心臓移植をしなければ余命幾ばくもないと告げられ、ジョンは手術を望むがジョンの保険では移植手術にかかる費用を賄えないと断られる。
追い詰められたジョンが救急救命室に立てこもったときは「そんなことして、あんたが刑務所にいくことになったら息子や奥さんのことますます窮地に追い込むことになるのよー!」と、追い詰められたとはいえなんて考えなしな行動をー!と一瞬思ったものの、しかし、だったらどうすればいいのか。
日夜汗水垂らして働いて、会社の都合で勤務時間を短くされて、その都合で知らない間に保険も格下げされて、一番保証してもらいたい時に何一つ保証してもらえないとなったら、なんかもうキレるよね。
日頃の健康診断から既に保険会社と医者との暗黙の了解みたいなのがあるというのをきかされると、「ちょっとー!!!💢」ともうなんだか悔しくて悔しくて。
まぁ、現実的に考えればいろいろと複雑な問題や事情を孕んでいるので、救急救命室に立てこもって強引に自分の息子を移植リストに載せることを求めたジョン・Qに手放しで喝采を送ることはできないのだけれど。
救急車で運ばれて、そこで受け入れてもらえなかったから手遅れになることだってあるわけで、そしたらその人の家族の思いはどうなるんだとかまぁ...(救急車ってすげぇ揺れるから車酔も凄まじいし......)。
でもこれは映画だから。
それにデンゼル・ワシントンだし!
デンゼル先生マジックが今回も炸裂。
だから気がつけばジョン・Qに思いっきり感情移入して一緒に怒って泣いたし、間に合いますようにって必死で祈ったし。
途中で人質のみんながジョン・Qに同情的になって協力的になっていくところは本当に嬉しかった。あと心臓移植の名医な外科医さんも最後には医者としての意地をみせてくれて。院長(理事長かな?)の心変わりとか。(←これはもしやホワイト・セーヴィアとかってなる???いやどちらかというとお金持ち・セーヴィアか???←なにそれ???)
ジョンは有罪となって刑務所にはいることになる。でも息子は生きている。
しかし、その後の医療費は大丈夫なのかとついつい心配になってくる。移植後も拒絶反応が出ないように薬を飲んだりしないといけなかったりで、なかなか病院とは縁が切れないはず。出所後は前科がつくため職探しも過酷になりそうだし.....あ、なんだか気が重くなってきた...。
追記:
インタビューをちょっと探してみた。デンゼル先生が引き受けたのはシナリオを最初に読んだ時号泣してしまったからだそうだ(←わかるー!)。実際は一つを責めればいいというわけではないけれど、でも死にかけている子供をお金がないからって病院の外に放り出すのは現実にあっては欲しくないよねと。監督の娘さんがなんども手術をしなくてはいけないような難病で、その経験が元となって1993年に書き上げられたシナリオだったそうで。その時の体験から監督にはどうしても言いたいことがあって、その熱意をすごく感じたんだと。このインタビューのデンゼル先生、ピアスをしているんだけど、なんかの映画の撮影中なのかな?
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 23%