強烈...
カシウスは叔父さんのガレージに間借りしているが家賃を4ヶ月分貯めていた。しかし、叔父さんの家は銀行の抵当にはいっており、今月中に返済できなければ家は取られてしまうときき、電話営業の採用面接にいく。
そこでは優秀な成績をあげると”スゴイ電話営業マン”としての称号を与えられ、上の階に昇格することができ、とてつもなくリッチな生活ができるとカシアスと同じく電話営業に勤しむ従業員達の間で伝説のように囁かれていた。
とてつもなくシュールな映画だ。白人至上主義、人種差別、労働搾取についてとても...なんというのだろうか、とんでもなくあからさまに且つ巧妙に次から次へと打ち出してくるので、見ている側もまったく他人事でいられないというか。
ブラックコメディなので笑いながらも、とんでもなく後ろめたいようなヒヤヒヤした気持ちにさせられるというか。
邦題に「ホワイト・ボイス」とあるように主人公である黒人のカシウスは電話営業で白人のように話すことで営業成績をガンガンあげていく。
”白人のように話す”というのはどういうことか。
営業マンの方なら自分が営業する時の声を思い出せばいい。
頼り甲斐のある自信に満ち、自分は全てわかっているから信用してくれて大丈夫、もし何かトラブルがあっても、きちんとサポートしますからと聞き手に安心感を与える声。
親身になって相手に寄り添うような、礼儀正しくかつ気さくでいい人そう的な。
会社の命令とあらば相手のシチュエーションなど無視できる、心では後ろめたく思っていたとしてもそれを押し隠すことはできる鋼(?)のココロ。
カシウスは叔父さんのため、そして彼女にふさわしい男になるためと会社に言われた通りのシナリオで電話営業をしかけまくり、ついに”スゴイ電話営業マン”に昇格。そこでさらなる成功を目指していく。
カシウスが成功すればするほど、見ているこちらはとてもいたたまれない気持ちになっていく。
ああ、もうなんか...なんなんだろう...。
-If you get shown a problem, but have no idea how to control it, then you just decide to get used to the problem.
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 93%