さっぱりわからない。
わからないというのは映画のことではなくアメリカの白人至上主義団体の人たちだ。 ヨーロッパから持ち込んだ白人の文明を守りたいんだったら、それは”純粋なアメリカ”とは言わないんじゃないの???
自分たちの野蛮さにどこまでも気が付けないという心理状態が怖すぎる。根拠もないイデオロギー(?)みたいなのにどうしてそう盲目的に傾倒できて、自分の命まで平気で捧げられちゃうんだろうか。
この作品の中では一番腹が立ったのは、主人公のロンが彼女であり黒人学生自治会長であり活動家のパトリスの命を守ろうと爆弾をもったKKKのコニーを取り押さえた時、制服警官がロンを犯人扱いしたことだ。
もう勘弁してよー!😫
ロンの同僚で一緒に潜入捜査をするフィリップの気持ちの変化も興味深い。
自分はユダヤ人であることを意識したことなかったし、そういう風に育てられてもこなかったから気にもしたことなかったけれど、KKKに潜入してとても意識するようになったと。
”絶対”とか"純粋”とかのワードを安易に振り回す人々には要警戒だなぁ。
というか怖すぎる。
この映画で白人至上主義団体のメンバーを演じた白人の俳優さんたちはみんな勇気ある人たちだな。
作品の中でロンが同僚たちと打ち解けて冗談を言い合っているシーンがあって、そこですごくホッとできて嬉しくなった。
こういう小さなことの積み重ねをいっぱい増やしていく。
そしたら「わたしたちは優れた人間なのです。美しい人間なのです」とかいいだす人がいてもすぐに変なこと言ってるってわかる。
そもそも人間が1番優れているって考え方が大嫌いなんだ。
他の動物たちの行動をみて「人間みたいに考えて行動しているようだ」とか「人間みたいに悲しんでいるようだ」とか。
その考え方が、まんま人種差別に適用されてるわけだし。
相手が自分たちと同じように感じたり考えたりするとは夢にも考えないから平気で残酷な仕打ちができる。
こういうのを想像力が足りてないっていうんだ😡
なんて書きながら腹立ててますが、映画はとっても見やすくて面白かった!
そうかユダヤ人の人と黒人の人ってそういう感じにつながりやすかったのかとか。
ヨーロッパの鬱屈やゴタゴタがアメリカという土地で凝縮されちゃって展開している感じなのかぁとか。
KKKが十字架燃やすっていうのもよくわからない。キリスト教信者のようであって信者ではないのかな???
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️/5
🍅:96%