見た目よければすべてよしということで。
65歳の誕生日を目前にビルは死神から死期を遅らせるかわりに人間の生活を体験させて欲しいと人間の若者の姿をしてあらわれる。
死神はビルの娘スーザンとコーヒーショップで言葉をかわし、お互い気になったもののそのまま別れ、その直後に車にひかれた若者の体を借りてビルの前に現れ、ビルの友人としてビルの隣で生活しはじめる。
百歩譲って死神が人間世界を体験したかったってところはそのまんま受け入れることにしよう。
ビルを選んだ理由が「立派な人間だから」というのもよくわからないが、まぁそこもそのまんま受けいれることにしよう。
ビルには二人の娘がいる。
ビルは下の娘スーザンにベタ甘で姉は父さんのスーザン贔屓はしょうがないと諦めつつも、ビルを喜ばそうと涙ぐましくがんばる感じな人。
ビルがスーザンを贔屓にするのはスーザンの方が美人さんだからなんだろうか?
スーザンは内科の研修医。ビルから稲妻に打たれたような出会いをしなきゃダメといわれたあと、コーヒーショップであった若者に一目惚れ。青年もスーザンのことが気になったみたい。別れ際、もう一度声をかけようかどうしようか迷いながらも別の道を歩いていく二人。直後、青年は車に跳ね飛ばされまくる。
死神はこの青年の肉体を使ってジョー・ブラックとしてビルのそばで暮らし始める。ジョーをみてスーザンは目が釘付け。なんかコーヒーショップであった時と違うーと感じつつも、男前ぶりにいちゃこらしたくてしょうがなくなる感じに。スーザンはドリューというビルの会社の幹部と付き合っていたけれど、すっかりどうでもよくなった感じ。
ジョーはスーザンを連れて行こうとするけれど、スーザンが好きなのは自分じゃなくてコーヒーショップの青年かと思って断念。最終的にコーヒーショップの青年がスーザンの元に戻ってくる。スーザンは中身が違うなぁということに気がつきつくけどまぁいいやとなったっぽくコーヒーショップの青年に抱きつく。
コーヒーショップの青年はどうやらあの世にいっていた自覚はあるみたいなんだけれど、まぁいいやとスーザンとくっつく。
多少の中身の変更はスーザンは気にならないようだ。
しかし、この青年、生き返っちゃって大丈夫なんだろうか?
死亡届とか出ちゃってんじゃなかろうか?
あんたの妹、めっちゃ悲しんでるんちゃう?
そういえば弁護士になるとかいうてたんやっけ?(←3時間も前の話で記憶にない) 検死されたとか言ってたの気のせいだっけ?(←3時間も前の話でやっぱり記憶にない)
ゴンッ、ゴーンッて結構な勢いで車に跳ね飛ばされまくっていたけれど、交通事故で人殺したってことで運転手さん逮捕されたりしてるんじゃないかな?
でも轢き殺されたのは確かなのでそのあたりはいいのか。
でもじゃあ、扱いはどうなるんだ。
スーザンの家は金持ちそうだからなんとでもなるのか?
というか橋の向こうにビルの死体が転がってるのでは??
普通でいくとジョーが殺したってみんな疑わない?
65歳の誕生日に花火が打ち上げられる中、死神と一緒にいなくなるって、ビルはもしかしてビルボ・バキンスなの?
ジョーはガンダルフかエルロンドでコーヒーショップの青年はアラゴルン?
スーザンはアルウェンってこと???
それともフロドを見送ったサムなの???
なんなの??
1934年の「明日なき抱擁」という映画のリメイクなんだそうで。
とにかく長かった。
長かったおかげで頭の中の妄想もヒートアップし放題。
ブラッド・ピットがなにやらキラキラとお澄ましして人間界のことなにも知りません風なふるまいを見ると、ついこの間、ヒッピーやら、マフィアやらをボッコボッコに殴り倒していた勇姿を思い出してしまって、こんな風に我慢していた時期もあったのねぇと微笑ましくなったり、ついついポー兄のことにも思いをはせてしまったり。大したリアクションができなくとも中身死神ですからで許してもらえるならポー兄にもできたかも...なんて。この映画が1998年公開作品だったから余計に思ってしまった。「The Skulls」じゃなくてこっちだったらよかったのに。ルックス的には全然問題ないと思うけれど。あ、ネームバリューが全然足りてないか。
それにしてもこの映画の監督....過去作品みてちょと驚いた。
「ビバリー・ヒルズコップ」、「ミッドナイト・ラン」、「セント・オブ・ウーマン/夢の香り 」って、なんか有名な映画ばっかり。で、この「ジョー・ブラックによろしく」のあともう一本作品作って、それっきりになっている。
軽く検索しみたら「突然消えた監督」としてやたらと記事になっていた。。。
いやもう、そういう映画業界の裏事情とかはいらないから。
私の好み度:⭐️/5
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